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1993 年度 実績報告書

外来遺伝子導入レトロウィルス接種による新生嗅細胞の選択的標識とその脳内投射

研究課題

研究課題/領域番号 04454133
研究機関金沢医科大学

研究代表者

小野田 法彦  金沢医科大学, 医学部, 教授 (60106903)

キーワードMoloney Murine Leukemia Virus / Chloramphenicol transferase(CAT)gene / psi^- / 免疫組織化学 / 外来遺伝子
研究概要

1.嗅細胞新生の経時的変化
(1)成熟ラットの一側嗅球を吸引除去した。
(2)嗅球除去後1〜20日目に大伏在静脈を露出した。
(3)5-Bromodeoxy uridine(5-Brdu)を静注した。
(4)5-Brdu静注後、2時間動物を生かし、4%パラフォルムアルデヒドで還流固定した。
(5)5%蟻酸で脱灰後、鼻粘膜の前額断凍結切片を作製した。
(6)塩酸にてDNAを単鎖化した後、抗5-Brdu抗体を用いて免疫組織化学的検索を行った。
以上の実験により、5-Brdu陽性細胞は嗅粘膜上の基底細胞であり、嗅球除去後1日目から基底細胞の分裂が始まり、嗅球除去後4日目に分裂細胞数は最大に達し、この分裂は嗅球除去後8週間続くことが判った。したがって、組換え体レトロウィルスは嗅球除去後4日目に投与すれば、感染効率が最も良いと類推された。
2.ラットへのウィルス接種
(1)pZip-CAT vectorを組み入れたMoloney Murine Leukemiaウィルスを作製し、凍結保存した。
(2)麻酔下で成熟ラットの一側嗅球を除去し、術後4日目に再度麻酔した。
(3)嗅球除去側の外鼻孔に細管を導入し、嗅粘膜に向けウィルス液を微量注入した。
(4)ウィルス接種後1週経て動物を4%パラフォルムアルデヒドにて還流固定した。
(5)嗅粘膜を含む組織塊を脱灰し、凍結前額断切片を作製した。
(6)抗CAT抗体を用いて免疫組織化学的検索を行った。
ウィルスの投与法を変えたり、鼻腔へ消化酵素を流したり、アトロピンを投与したり、様々の試みを行い感染に弱くなるよう試したが、CAT陽性の嗅細胞を見出すことは出来なかった。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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