研究課題/領域番号 |
04454145
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
森本 武利 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30079694)
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研究分担者 |
仲井 幹雄 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60201662)
伊藤 俊之 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (90168360)
能勢 博 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (40128715)
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キーワード | 運動能 / ヒト / ラット / 血液量 / 血液性状 / 水中トレッドミル |
研究概要 |
水中トレッドミルを用いてヒトの下半身の血液を中心循環系に移動させ、その際の運動能を体液の変動と共に測定して解析し、またラットを用いて運動時の血液量の変化、および腸間膜毛細血管の血流調節因について解析した。 1.水中トレッドミルによる運動能の測定 水中トレッドミルによる運動を負荷したところ、水深が腸骨レベルでの運動負荷時には、大腿部の運動に対する水の抵抗の為運動負荷量が大きくなり、また剣状突起までの水深では反対に水の浮力のため運動負荷量が小さくなることが判明した。従って最大酸素摂取量の代りに、最大心拍数にて規格化した一定負荷運動時の体液変動に焦点を絞って解析を行った。その結果剣状突起部までの水深により約3%の血漿量の増加が認められ、この状態で最大酸素摂取量の75%に相当する運動負荷を加えると、血漿量は約10%の減少を示し、その減少量は血中ANP濃度と高い相関を示した。なお非水浸時の運動での血漿量は水浸時の値とほぼ同じで、水浸により増加した血漿はその分ANPの働きにより間質へ移動することが明らかとなった。 2脱水時のラット運動能の測定 脱水ラット運動時の循環血液量を連続的に測定した結果、脱水ラットでは対照ラットに比し血液量の低下が少なく、脱水下では間質ないしは細胞内からの水分移動の低下することが水分移動の低下することが明らかとなった。現在ラットにおける運動能の定量法に付いて検討中である。 3末梢血流量とヘマトクリット値の関係 ラット腸間膜毛細血管の血流量測定のための気密性チャンバーを作成し、これを用いて局所温と毛細管での血流の変動について検討を加えた。また蛍光色素を用いて酸素濃度の測定を試み、毛細血管による組織への酸素の供給の間の定量化に成功した。
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