研究課題/領域番号 |
04454223
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
實成 文彦 香川医科大学, 医学部, 教授 (60127561)
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研究分担者 |
福永 一郎 香川医科大学, 医学部, 助手 (30218945)
真鍋 芳樹 香川医科大学, 医学部, 助手 (40181812)
浅川 冨美雪 香川医科大学, 医学部, 講師 (20159362)
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キーワード | 日本白色家兎 / 拘束ストレス / 疼通ストレス / 精神的ストレス / 骨粗鬆症 / カテコラミン |
研究概要 |
日本白色家兎(雌、20週齢)を用い、採尿ケージにて一定の温度、湿度、飼料、水の条件下に2週間飼育した後、脛骨内側前面の中央部にトレフィンバーにて2.4mm径の皮質骨から骨髄に達する骨のくり貫き手術を行った。術前には全蓄尿の一部採取を毎日行い、手術前1時間前には動脈血採取を全例に行った。手術後はストレス群と非ストレス群に分け、ストレス群はさらに(1)1日6時間の運動負荷の減少と拘束性ストレスを与えた群(拘束ストレス群)、(2)毎日1時間の直流の電撃性疼痛性ストレスを与えた群(疼痛ストレス群)、(3)レジン充填による外耳道閉鎖と終日の昼日化と1日10分間の顔面への空気吹きかけを与えた群(精神的ストレス群)にそれぞれ分けた。各群については術後1日、3日、7日、14日、30日、60日、120日、180日でそれぞれ各3匹づつ屠殺し、手術部位の骨採取、手術側と非手術側の脛骨、大腿骨の採取をそれぞれ行い、併せて腎臓、胃、十二指腸の採取を行った。 なお、採尿と動脈血採取は手術後の1週間以内については毎日、それ以後は1週間毎に経時的に行った。非刺激(コントロール)群と疼痛ストレス群については全日程(1〜180日)の実験が完了しており、精神的ストレス群と拘束ストレス群については、現在長期実験群の作成途中となっている。 手術部位の治癒過程を実体顕微鏡と光学顕微鏡による形態学的観察をコントロール群と疼痛性ストレス群で行った結果、疼痛ストレス群ではコントロール群に比較して骨治癒に明かな遅延がみられ、長期群(60日以上)では骨皮質と海錦骨で共に骨添加能、骨形成能などが低下していることが観察できた。また、尿と動脈血の分析結果では疼痛群はコントロール群に比較してカテコラミン(Adr、Nor-Adr、Do)の増加がみられたが、長期群の一部の家兎では刺激に対する耐性が認められた。以上の結果については、近日中に学会・論文発表を行う予定としている。
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