• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

C型肝炎の発症機序に関する免疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454241
研究機関自治医科大学

研究代表者

井廻 道夫  自治医科大学, 医学部, 教授 (70134228)

研究分担者 金子 隆志  自治医科大学, 医学部, 助手 (10254913)
森山 貴志  自治医科大学, 医学部, 講師 (10240706)
キーワードC型肝炎 / 細胞障害性T細胞 / HLAB44 / C型肝炎ウイルスコア抗原 / 抗原エピトープ / ヘルパーT細胞
研究概要

私達は、C型肝炎の肝細胞障害機序を細胞性免疫の面から明らかにする目的で、C型肝炎ウイルスア抗原に特異的なT細胞の誘導、株化を行い、誘導されたC型肝炎ウイルスコア抗原特異的T細胞およびT細胞株について解析を進めている。今年度は、慢性C型肝炎患者の抹消血リンパ球より誘導されたC型肝炎ウイルスコア抗原アミノ酸81-100のペプチドを認識する細胞障害性T細胞および同じ患者で証明されたC型肝炎ウイルスコア抗原特異的なヘルパーT細胞について分析を進めた。種々のHLAを有するB細胞株をC型肝炎ウイルスコア抗原アミノ酸81-100のペプチドでパルスしたものを標的細胞として細胞障害性T細胞のHLA拘束性を検討したところ、細胞障害性T細胞はHLAB44の拘束のもとにC型肝炎ウイルスコア抗原アミノ酸81-100のペプチドを認識し、HLAB44を有するC型肝炎患者8例中4例で細胞障害性T細胞が誘導できた。その内の1例で証明されたヘルパーT細胞はC型肝炎ウイルスコア抗原アミノ酸21--40のペプチドを認識し、インターフェロンgammaを産生していることが明らかになり、Th1細胞に属することが判明した。また、同じ患者の細胞障害性T細胞の誘導を促進した。C型肝炎ウイルスコア抗原アミノ酸81-100に含まれる種々の長さの合成ペプチドを作製し、細胞障害性T細胞の抗原エピトープの最短の長さの検討を行ったところ、HLAB44拘束性C型肝炎ウイルス特異的T細胞の最短の抗原エピエープは、C型肝炎ウイルスコア抗原アミノ酸88-96のアミノ酸であることが判明した。現在、細胞障害性T細胞およびヘルパーT細胞の株化にも成功し、解析を進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 森山貴志: "慢性肝炎の発症機序と対策" Practitioners. 2. 163-169 (1993)

  • [文献書誌] 井廻道夫: "ウイルス性疾患の細胞障害機序とその対策" Medical Practice. 10. 858-863 (1993)

  • [文献書誌] Kita,Hiroto: "HLA B44-restricted cytotoxic T lymphocytes recognizing an epitope on hepatitis C virus nucleocapsid protein" Hepatology. 18. 1039-1044 (1993)

  • [文献書誌] 井廻道夫: "C型肝炎の細胞性免疫応答" 最新医学. 49. 301-303 (1994)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi