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1994 年度 実績報告書

γδT細胞のリガンドの同定

研究課題

研究課題/領域番号 04454286
研究機関東京大学

研究代表者

島田 眞路  東京大学, 医学部(分), 助教授 (10114505)

キーワードγδT細胞 / dendritic epidermal T cell / T細胞レセプター / 3 chain / Fc レセプター / heat shock protein / サイトカイン / シクロスポリン
研究概要

平成4年度、5年度にひきつづき、γδT細胞の代表として樹枝状表皮T細胞(DETC)を用いて、T細胞レセプター(TCR)の構造およびそのリガンドを検索する目的で以下の知見を得た。
1 DETCのTCRはαβT細胞のTCRと異なり、ζ鎖ではなくFc ε R γ(Fc γ)鎖をシグナル伝達分子として用いている可能性を、ζ鎖欠損マウスを用いた解析で明らかにした。そこで今回はDETCの細胞株(7-17)を用いてimmunoprecipitation法にて生化学的に検討した。予想どうり、DETCはFc γ 鎖を主体として用いていることが明かとなった。今後シグナル伝達の詳細なメカニスムや機能について研究していく予定である。
2 DETC は、 in vitro で PPD に対する反応性を弱いながらも有していた。そこで、各種heat shock protein(HSP)のDETCに対する結合性をHSPに対する抗体を用いて検討したが、その結合性は認められなかった。次にDETCのHSPに対する反応性を検討したが、これも認められなかった。
3 DETCの各種サイトカインに対する反応性および免疫抑制剤の効果をわれわれの樹立した細胞株(8.27SD,10.31)を用いて検討した。DETCはIL-2およびIL-4には反応し増殖したが、IL-7には反応せず、その他のケラチノサイト由来のサイトカインにも反応しなかった。またサイクロスポリンでは抑制されたが、FK506では抑制されなかった。これはDETCの機能的な特徴として注目される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shimada S: "T cell receptor expression by dendribic epidermal T cells" Journal of Dermatology. 21. 829-832 (1994)

  • [文献書誌] 島田眞路: "表皮と免疫" 免疫・Immunology Frontier. 22(印刷中).

  • [文献書誌] 島田眞路: "表皮の免疫担当細胞について" 日本臨床免疫学会会誌. 18(印刷中).

  • [文献書誌] 島田眞路: "表皮の免疫生物学" 日本皮膚科学会, 31 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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