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1992 年度 実績報告書

脳の悪性グリオーマに対する速中性子線の多平面多方向照射法の開発(Neutron Knife)

研究課題

研究課題/領域番号 04454299
研究機関放射線医学総合研究所

研究代表者

溝江 純悦  放射線医学総合研究所, 障害臨床研究部, 室長 (80091510)

研究分担者 恒元 博  放射線医学総合研究所, 病院部, 部長 (10167520)
赤沼 篤夫  放射線医学総合研究所, 障害臨床研究部, 部長 (80010437)
キーワード脳悪性グリオーマ / 速中性子線治療 / 3次元治療計画 / Neutron Knife / 3次元位置確認法
研究概要

多平面多方向照射法に於けるビームの数・方向を決定する為に、3次元治療計画装置フォーカス(兼松エレクトロニクス社製)を用いて検討した。その結果、1平面上で30度毎にビームを6本照射し、この平面を15度ずつ傾けた3平面での照射、即ち、計18本のビームで照射を行なう事により、正常脳組織への線量を耐用線量以内にする事が可能であった。
速中性子線は垂直固定1門のポートから得られる為に、患者側が回転する必要があるが、シェル固定された患者の頭部を精度良く治療位置に設定する為に、専用の稼動式の固定台を作成し、その使用経験を累積中である。
照射時の固定の精度を検討する目的で、CTを使用した位置確認システムを作成した。その結果脳腫瘍患者の動きは平均で2mm程度であった。この動きをより少なくする為に、体全体を固定後、体全体を回転させる照射法を行なう予定である。又、より異なった角度からの照射を可能にする為に、座位での照射を検討している。
今まで3人の脳悪性グリオーマ患者がこの照射法で治療が行なわれた。1回線量90cGy(n,γ)で週3回、計1620cGy(n,γ)の照射が行なわれ、全例生存中で、障害の発生も無い。又、症例を増やす目的で、通常のPhotonでは照射効果が不良な肺腺癌の脳転移症例にも、本方法を適用している。1回線量111cGy(n,γ)で計1998cGy(n,γ)の照射が12例の13部位に対して行なわれた。1例が肺炎で死亡したが他症例は生存中で、脳転移も制御され障害も見られていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] "Fast neutron therapy for malignant gliomasresults from NIRS study" Strahlentherapie und Onkologie. 169. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2018-02-02  

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