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1994 年度 実績報告書

躁うつ病におけるG蛋白質αサブユニットmRNAに関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454300
研究機関北星学園大学

研究代表者

山下 格  北星学園大学, 文学部, 教授 (60000923)

研究分担者 小山 司  北海道大学, 医学部, 教授 (10113557)
キーワード躁うつ病 / G蛋白質 / mRNA / 単核白血球 / cDNA
研究概要

1.昨年度までに検討してきたPCR法を用いたG蛋白αサブユニット各サブタイプ(Gs,Gi-1,Gi-2,Gi-3,Go)別mRNA測定法の定量システムに改良を加え、ビオチンラベルしたPCRプライマーを用いて増幅したcDNAをストレプトアビジン-アルカリフォスファターゼ複合体と反応させ基質を加えて発色させたものをマイクロプレートリーダーで比色定量する方法を確立した。測定に用いる単核白血球数、PCRの条件、定量システムの条件などに関して基礎的検討を加え、PCRサイクル数を25サイクル程度にすることによりサンプルのG蛋白mRNA量が測定結果に反映されることを確認した。これにより、ヒト単核白血球内のG蛋白mRNA量を定量化することが可能となった。
2.ハミルトンうつ病評価尺度において18点以上を示した未服薬のうつ病患者を対象として、その単核白血球のmRNAをcDNAに変換し上記の比色定量法を用いてG蛋白αサブユニット各サブタイプ別に定量を行った。実験に関して説明し同意の得られたうつ病患者15例と正常対照群15例の比較を行ったが、両群間のG蛋白αサブユニット各サブタイプの比率に有意な差はなかった。
3.疾患特異性の検討を目的として、並行して他の精神障害患者(精神分裂病、強迫性障害、パニック性障害)でも同様の測定を数例行ったが、特異的な結果は得られなかった。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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