研究課題/領域番号 |
04454312
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土田 嘉昭 東京大学, 医学部(病), 教授 (80010164)
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研究分担者 |
谷口 富美子 東京大学, 医学部(病), 医員
岩中 督 東京大学, 医学部(病), 助手 (90193755)
横森 欣司 東京大学, 医学部(病), 助教授 (20251291)
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キーワード | レニン / 腎腫瘍 / 抗レニンモノクローナル抗体 / ウィルムス腫瘍 / 先天性間葉芽腎腫 / 高血圧症 |
研究概要 |
1.免疫組織化学的研究 われわれが開発した総レニン濃度測定法(抗ヒト総レニン特異モノクローナル抗体を用いたラジオイムノアッセイ(RIA)法)に用いられている抗ヒト総レニン特異モノクローナル抗体を用いて正常腎組織(厚さ5μl)の免疫組織染色を間接酵素抗体法にて行った。その結果、腎の傍糸球体装置(juxtaglomerular apparatuses)のみが染色された。これにより、モノクローナル抗体のレニン特異性を確認することが出来た。 2.小児腎腫瘍患児における血漿総レニン濃度の測定 血液中のレニン濃度の測定には血漿が用いられてきており、血清での値が測定されることは通常あり得ない。しかし、その他の領域の日常臨床では、血清が採血され、種々の血液生化学的データが測定されるのが通例である。今回、同一患者から同時に血清・血漿検体を採取し、総レニン濃度の測定値を比較した。血液を採取した後、一部はそのまま血清分離に回し、他はEDTA含有の試験管に収めた。血清と血漿を-20℃で凍結保存の後、解凍し、それぞれの50μlを用い、duplicateにて上記RIA系にて測定を行った。両者はr=0.999で高い相関を示し、血漿総レニン濃度に0.90を乗じたものが血清総レニン濃度となることが明らかとなった。 本年度、先天性間葉性腎腫の他の1例について、血漿総レニン濃度を測定したところ、この例も昨年度の症例と同様異常に高い血漿総レニン濃度を示した。
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