研究課題/領域番号 |
04454321
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
藤野 豊美 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (20051279)
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研究分担者 |
小林 正弘 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30195812)
金子 剛 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60169571)
千代倉 弘明 慶應義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (50227352)
中嶋 英雄 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (50129558)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | シミュレーション外科 / 3次元実体模型 / 3次元CT / 3次元曲面形状計測装置 / 光硬化性樹脂 / シミュレーション / データ処理 / 形成外科 |
研究概要 |
1.光硬化性樹脂を使用した3次元実体模型によるもの 正常頭蓋、頭蓋縫合早期癒合症、顎変形症、頭蓋顔面骨骨折・欠損の症例について、光硬化性樹脂模型を使用した3次元実体模型を作成した。光硬化性樹脂を使用した3次元実体模型により、水酸化アパタイト人工骨を術前に加工して準備する方法を確立した。2通りの方法により術前加工を行っている。1つは、3次元CT画像から骨欠損部データを抽出し、コンピュータ上でデータを作成する方法である。この場合、適合性の最終調整に光硬化性樹脂による3次元実体模型を使用する。もう1つの方法は、光硬化性樹脂による実体模型を使用し、粘土、石膏等で骨欠損形態を決定し、その形態をトレースすることによりデータを作成する方法である。光硬化性樹脂による3次元実体模型による方法は、以下の点において有用であることを確認した。(1)光硬化性樹脂による模型およびそれを使用した手術のシミュレーションは、疾患の状態および手術の手技を高い精度で再現することができる。(2)術前に手術のシミュレーションを行うことにより、手術の安全性の向上、手術時間の短縮、手術成績の向上を得ることができる。(3)患者その家族に対するインフォームドコンセント、学生や研修医に対する教育において有用である。 2.レーザー光利用による非接触性3次元形状計測装置を使用するもの 小耳症に対する肋軟骨移植による耳介形成術、顔面半側萎縮症、乳房非対称の症例について検討を行った。小耳症耳介形成手術においては、健側耳介と対称で、成長分を見込んだ大きさの鏡像モデルを作成し、さらにエクスパンダーを組み合わせた術式により、きわめて自然な立体感を持った耳介を形成することを可能にした。小耳症については、肋軟骨形態の把握のため、3次元超音波検査によるデータを、3次可視化ソフトウエアAVSにより表示した。
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