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1994 年度 実績報告書

埋込み型人工肝臓に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454332
研究機関京都大学

研究代表者

筏 義人  京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00025909)

研究分担者 田畑 泰彦  京都大学, 生体医療工学研究センター, 助手 (50211371)
林 壽郎  大阪府立大学, 附属研究所, 教授 (90026089)
前谷 俊三  京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (10115933)
キーワード人工肝臓 / アルギン酸 / ポリアリルアミン / ポリイオンコンプレックス / 肝細胞 / 細胞生存率 / ハイドロゲル
研究概要

昨年度に引き続き、人工材料と肝細胞とを組み合わせたハイブリッド型人工肝臓の研究において重要である、ハイブリッド用材料の性質ならびに封入された細胞の生存率などの基礎的データの集積を行った。材料としては、37℃で穏和な条件で、細胞の封入が可能であるという理由から、アルギン酸カルシウムハイドロゲルを取り上げた。さらに、生体内で分解しない合成ポリカチオンであるポリアリルアミン(PAA)を用いてアルギン酸とのポリイオンコンプレックス膜を作製した。アルギン酸-PAAコンプレックス膜の含水率は、膜調製時におけるPAA濃度およびコンプレックス形成時間などに関係なく、98%前後であり、免疫グロブリンおよびびアルブミンなどのタンパク質の透過が認められた。さらに、これらの膜のタンパク質透過性ならびにその力学強度は、従来から肝細胞封入に用いられているアルギン酸-ポリ-L-リジンコンプレックス膜と同程度であった。このようなコンプレックス膜内への肝細胞の封入を試みたところ、封入前後における細胞の生存率の低下が見られた。その主な原因が、細胞封入操作時でのカルシウムイオンの存在であることがわかった。しかしながら、細胞のカプセル化には、アルギン酸のカルシウムイオンによるゲル化は不可欠な操作であり、ゲル作製時でのカルシウムイオンの量を可能な限り、低く抑えることが必要であることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Burczak,T.Fujisato,M.Hatada,and Y.Ikada: "Protein permeation through poly(vinyl alcohol)hydrogel membranes." Biomaterials. 15(3). 231-238 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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