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1993 年度 実績報告書

食道癌に対する高線量率腔内照射の応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454334
研究機関高知医科大学

研究代表者

小越 章平  高知医科大学, 医学部, 教授 (60009587)

研究分担者 小川 恭弘  高知医科大学, 医学部, 助教授 (90152397)
小野 寛人  高知医科大学, 医学部, 医員
高橋 晃  高知医科大学, 医学部, 助手 (10243825)
土岐 泰一  高知医科大学, 医学部, 助手 (90217472)
キーワード食道癌 / 高線量率腔内照射 / RALS / ヒトパピローマウィルス / HPV
研究概要

1990年1月より胸部食道癌に対し高線量率腔内照射(RALS)を併用した集学的治療を開始し4年が経過したが、症例数も順調に増加し臨床成績も十分満足すべきものを収めつつある。対象は、術前に偏平上皮癌と診断された胸部食道癌46例であり手術は根治術35例、バイパス術11例であった。大動脈気管支などに浸潤が疑われたり遠隔転移を認める症例では根治切除は施行せずバイパス術を選択した。現在切除例は最長4年を経過したが、3年生存率・4年生存はともに40%強であり全国平均(3年25%前後)を大幅に上回っている。またバイパス症例でも最長3年7か月を経過して再発の兆候の見られないものも出てきている。切除例・バイパス例ともに術死はなく、術後は全例経口摂取可能となった。QOLの高い治療法として評価可能であり、今後さらに症例を蓄積して慎重に経過を観察したい。
ヒトパピローマウィルス(HPV)の食道癌発癌関与に関する研究は、本年度までにHPV16型および18型に関しては合わせて約40%弱と高率に検出され、関連性の高さが示唆された。また本学のみならず全国4施設に協力を依頼し80例の検討を行ったが本学における検出率とほぼ同等の結果が得られた。その他のサブタイプについては31型および33型について検討を行なったが現在までは両者の検出率は低率であった。癌抑制遺伝子であるp53の変異は約40%と高率に検出された。またHPVおよび変異p53との関連については本年度は明らかな相関関係を証明することはできなかった。今後の研究課題としたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 土岐泰一: "食道癌に対する高線量率腔内照射の応用に関する研究" INNERVISION. 8. 17-18 (1993)

  • [文献書誌] 高橋晃: "食道癌はウィルス感染症か?食道癌の発症におけるパピローマウィルスの関与" 臨床分子医学. 1. 734-740 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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