研究課題/領域番号 |
04454335
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
下田 勝広 大分医科大学, 医学部, 助手 (90211292)
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研究分担者 |
木下 忠彦 大分医科大学, 医学部, 助手 (70253804)
重光 裕司 大分医科大学, 医学部, 助手 (30235527)
宮原 正樹 大分医科大学, 医学部, 講師 (10183641)
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キーワード | IL-8 / エラスターゼ / 肺胞洗浄液 |
研究概要 |
本年度、手術侵襲によるサイトカイン・ネットワークの過剰反応と術後肺臓器障害の関連について、特に、食堂癌手術患者を対象に肺胞洗浄液を用い、肺胞内でのIL-8産生と好中球活性化への影響を術後肺臓器障害との関連を調べてきた。 現在までの対象は食堂癌右開胸手術症例18例であり、測定項目は、肺胞洗浄液中IL-8値エラスターゼ値、細胞成分好中球数(比率)、活性酸素産生能、肺臓器障害の指標としてAaDO_2である。 〈結果〉肺胞洗浄液中IL-8値の変動が2000pg/ml以上に達する高値群と2000pg/ml以内で推移する低値群に分け検討した。 【.encircled1.】 高値群では低値群に比し、肺胞洗浄液中エラスターゼ値が術後5日目において有意に高値であった。 【.encircled2.】 高値群では低値群に比し、肺胞洗浄液中好中球数が有意に多かった。 【.encircled3.】 高値群では低値群に比し、肺胞洗浄液中細胞成分の活性酸素産生能が高い傾向にあった。 【.encircled4.】 肺臓器障害の示標としたAaDO_2は、高値群で低値群に比し有意に開大していた。 以上より食堂癌の手術侵襲により肺胞でのIL-8産生が、好中球道走をひきおこし、これによるエラスターゼ、活性酸素の産生亢進による肺臓器障害をひき起こすことが示唆された。
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