研究課題/領域番号 |
04454347
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河野 博之 九州大学, 医学部, 講師 (80178227)
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研究分担者 |
益田 宗孝 九州大学, 医学部, 助手 (10190365)
川内 義人 九州大学, 医学部, 助教授 (80117093)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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キーワード | 両心バイパス / 無拍動灌流 / 人工心肺 / プロスタグランジンE1 / 酸素消費量 / 大動脈内バルーンポンピング / 腎交感神経活動 / 低体温 |
研究概要 |
無拍動流人工循環における生体反応を調べるため、以下のStudyを行った。 (1).中等度低体温人工心肺(直腸温29℃)において、潅流量およびPGE1の投与が酸素消費量に与える影響について検討した。最適な組織酸素加を維持するcritical flowは1.6〜1.8L/min/m2であった。PGE1はcritical flow以下の潅流時において非投与時に比べ酸素消費量を増加させ、PGE1による組織微小循環の改善効果が示唆された。 (2)腎交感神経活動(RSNA)に対する大動脈内バルーンポンピング(IABP)の影響を検討した。IABP駆動によりRSNAおよび腎血管抵抗は減少した。IABPは、圧受容器反射を介して、腎循環を改善しうると示唆された。 (3)低体温人工心肺(CPB)および超低体温循環停止(PHCA)がRSNAに及ぼす影響を検討した。RSNAおよび動脈圧受容器反射は体温低下により著明に抑制された。復温後循環停止時にみられたRSNAの著明な増加はPHCA時には認められなかった。低体温CPBおよびPHCAはRSNAを抑制した。 (4).慢性無拍動流動物モデルを確立すべく、9頭の成熟ヤギにおいて遠心ポンプによる両心バイパスを施行した。9頭のうち6頭は2日以上生存したが、7日以上生存したものはなかった。成熟ヤギは慢性無拍動流動物モデルとして不適切である可能性が示唆された。
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