研究課題/領域番号 |
04454355
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
青柳 傑 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (40134704)
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研究分担者 |
松島 善治 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (20134679)
山本 清高 東京都老人総合研究所, 細胞生物部門, 主任研究員 (90073022)
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キーワード | ウィリス動脈輪閉塞症 / 血管平滑筋細胞 / PDGF / TGF-β_1 / 血管内皮細胞 |
研究概要 |
モヤモヤ病由来の血管平滑筋細胞(SMC)のPDGF増殖反応性低下の機構を明らかにするために^<125>I-PDGFのb:nding及び、processing、更にPDGFreceptorのdown-regulat:onについて対照細胞と比較検討した。モヤモヤSMCでは、対照に比し、有意に単位細胞あたりのreceptor数が減少していた。また、37℃条件下の単位細胞あたりのprocessingは、モヤモヤSMCで同様に低下しており、一方、単位rcepton器のprocessingは、モヤモヤ対照SMC間で差がなかった。また、37℃条件下で、nonlabeledPDGFを作用させた後に、^<125>I-PDGFのbindingを調べることによって、PDGFreceptorのdown-regulationを検討すると、モヤモヤSMCでは、対照に比較し、低濃度のPDGF処理によって、有意にdown-regulationがかかりやすいことが、明らかとなった。この結果は、モヤモヤSMCでのreceptorpoolの減少、あるいはracyclingの低下を示唆しており、モヤモヤSMCでのPDGFreceptor数の減少と合わせて、PDGF増殖反応性低下をよく説明している。また、同時に、モヤモヤSMCに機能異常が存在し、モヤモヤ病の血管内膜把厚に深く関与している可能性を示唆している。本年度は、こうした結果に加えて、モヤモヤPSMCでのTGFB_1に対する増殖調節、及び、PDGFreceptorの調節について検討を行ない、興味ある結果が得られた。また、モヤモヤ病患者大綱より、血管内皮細胞を培養樹立し、そのcharacterizationを検討した。
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