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1994 年度 実績報告書

グリオーマ細胞における増殖分化メカニズムの分子生物学的解析とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 04454360
研究機関大阪大学

研究代表者

清水 恵司  大阪大学, 医学部, 助教授 (50162699)

研究分担者 宮尾 泰慶  大阪大学医学部附属病院, 医員
早川 徹  大阪大学, 医学部, 教授 (20135700)
キーワードモノクロナール抗体 / ヒト型化抗体 / グリオーマ / 遺伝子療法 / ベクター / プロモーター
研究概要

1)グリオーマと髄芽腫に共有する抗原に対するマウスモノクローナル抗体(ONS-M21)の作製(Br J Cancer 68:831-837,1993)に成功したあと、中外製薬(株)との共同研究の下で、この抗体のヒト型化(Mol Immunol,in perss)や単鎖抗体の開発にも成功している。現在、このヒト型化抗体や単鎖抗体を用いて、画像診断上における腫瘍部位の正確な診断を行うと共に、抗体単独、あるいはRIや毒素をラベルした抗体による免疫療法の可能性を検討している。また、マウスモノクローナル抗体で認識される悪性グリオーマ関連抗原の抽出に関する研究は最終段階に入っており、その遺伝子配列の同定や抗原発現メカニズムを今後解明していく予定である。
2)悪性グリオーマに対する遺伝子治療に関連する研究は、岡崎国立共同研究機構・生理学研究所の池中一裕教授と共同研究している。レトロウイルスベクターを用いて、マーカー遺伝子をマウスグリオーマ細胞へ導入(Jpn J Cancer Res 83:1244-1247,1992;J Neurosci Res 38:415-423,1994)したり、脳特異的遺伝子関連プロモータ〜を組み込んだベクターを用いたin vitro治療実験(J Neurosci Res 36:472-479,1993)を下に、マウスグリオーマモデルに対するin vivo遺伝子治療実験を繰り返している。現在、マウス脳内に移植したグリオーマ細胞の約25%にHTK遺伝子を導入できれば、GCVの腹腔内投与にて全例治癒する事を確認している。
今後、我々の計画通りに悪性グリオーマ関連抗原が抽出できれば、その発現を制御するプロモーターを解析し、現在着手している組織特異性を有する遺伝子治療に応用する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yamada,Masanobu: "Retrovirus-mediated gene transfer targeted to malignant glioma cells in murine brain" Jpn J Cancer Res. 83. 1244-1247 (1992)

  • [文献書誌] Moriuchi,Syusuke: "Charaterization of a new mouse monoclonal antibody (ONS-M21) reactive with both medulloblastomas and gliomas" Br J Cancer. 68. 831-837 (1993)

  • [文献書誌] Miyao,Yasuyoshi: "Selective expression of foreign genes in glioma cells:Jse of the mouse myelin basic protein gene promoter to direct toxic gene expression" J Neurosci Res. 36. 472-479 (1993)

  • [文献書誌] Yamada,Masanobu: "Migration of genetically labeled glioma cells after inplantation into murine brain" J Neurosci Res. 38. 415-423 (1994)

  • [文献書誌] Ohtomo,Toshihiko: "Humanization of mouse ONS-M21 antibody with the aid of hybrid variable regions" Mol Immunol. (in press). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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