研究課題/領域番号 |
04454377
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
神宮司 誠也 九州大学, 医学部, 助手 (80235829)
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研究分担者 |
宮原 寿明 九州大学, 医学部, 助手 (10209934)
佛淵 孝夫 九州大学, 医学部, 講師 (40190219)
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キーワード | 変形性関節症 / 成長因子 / 軟骨細胞 / 軟骨 / 関節液 / 軟骨病態マーカー |
研究概要 |
1. 正常関節軟骨組織に対する成長因子の影響をin vivoにおいて知ることは、関節症軟骨組織への成長因子の影響を検討するために必要と考え、当初の計画に先立ち、正常関節軟骨組織を用いて実験を行った。この実験において、basic fibroblast growth factorをラット膝関節内に注入し、1回の投与にて2週間の経過の間に、肉眼的及び組織学的に膝関節軟骨周辺の軟骨組織の増生を見た。このことは、正常関節軟骨においてある種の成長因子が軟骨組織を形成することを示している。 2. 関節軟骨修復を行うには、軟骨破壊が生じた後、早期に治療を開始することが有効であると考えられる。我々は、軟骨損傷の一例としての大腿骨頭壊死症において、関節症性変化を早期に検知できるかを検討する為に股関節液中の関節軟骨病態マーカーを測定し、組織学的変化と比較検討した。その結果、関節軟骨合成のマーカーとして知られるC(II)-propeptideの濃度は変形性関節症において高値となることが示されているが、大腿骨頭壊死においても健常人に比べて早期より著しい上昇が見られた。組織学的にも、大腿骨頭壊死骨頭標本では陥没変形部周辺の関節軟骨の菲薄化及びSafranin-O染色性の低下等の関節症変化が認められた。つまり、早い時期より関節症変化が生じ、それに伴う軟骨合成が起こっていることを示唆している。 3. 現在、マウスを用いて関節症動物モデルを作製し、その特徴を組織学的に検討中である。このモデルを用いて成長因子の作用を検討していく予定である。
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