研究課題/領域番号 |
04454386
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 山梨医科大学 (1992, 1994) 和歌山県立医科大学 (1993) |
研究代表者 |
玉置 哲也 和歌山県立医科大学, 整形外科, 教授 (30009592)
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研究分担者 |
木下 裕文 和歌山県立医科大学, 整形外科, 助手 (50214846)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | 脊髄モニタリング / 経頭蓋磁気刺激 / 経頭蓋電気刺激 / motor evoked potential |
研究概要 |
脊髄運動の術中モニタリングを行うには現在主として2つの方法が試みられている。そのひとつは、1.大脳運動領野を電気あるいは磁気刺激して下行する電位を脊髄のレベルで記録するものであり、他は、2.脊髄を電気刺激し末梢筋から筋活動電位を記録する方法である。今回の実験的、臨床的研究により上記1、2の方法の実用化に一段の進歩が得られたと云える。すなわち、1.高位中枢刺激、脊髄記録電位については、サルを用いた動物実験では経頭蓋磁気刺激ならびに電気刺激によって誘発される脊髄記録電位はいずれも大部分は運動路、とりわけ錐体路を下行する電位であるが、その一部には伝導速度の速い錐体外路、あるいは知覚線維を逆行性に伝導した電位が含まれていることが判明した。 他方経頭蓋磁気刺激による脊髄誘発電位を臨床例において記録したところ、ほぼ電気刺激と同等の電位が記録可能であった。刺激コイルの安定した保持など今後解決しなければならない問題は残すが、術中のモニタリング法としての有用性を証明することが出来た。さらに術後についても、麻酔覚醒後も引き続き磁気刺激による脊髄電位をクモ膜下腔に留置した電極を利用して記録を行った。麻酔覚醒と共にI-波が多く出現して来るのが観察されたが、D-波を指標としてモニタリングが可能であると判明した。今後も引き続き臨床例を重ねて行く予定にしている。 脊髄電気刺激-末梢筋活動電位によるモニタリングについてはネコならびにサルを用いた実験的研究を行った。その結果吸入麻酔下においては連続刺激による刺激が脊髄前角細胞を興奮させて末梢筋活動を惹起することを確認した。この方法の臨床例への応用は脊髄障害が無いかあっても筋力低下を呈していないような軽症の患者群で行い、比較的安定した電位を記録することが可能であった。運動路の術中モニタリングとしての有用性を証明することが出来た。
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