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1993 年度 実績報告書

尿路結石症の形成に係わる有機物質の遺伝子工学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 04454412
研究機関近畿大学

研究代表者

郡 健二郎  近畿大学, 医学部, 講師 (30122047)

研究分担者 梅川 徹  近畿大学, 医学部, 助手 (00232893)
キーワード尿路結石症 / オステオポンチン(OPN) / OPN-mRNA / in situ hybridization / northern blot法
研究概要

A.結石内の有機物質(matrix)のDNA配列の決定:一次スクリ-ニングで得られた18個のプラ-クより、結石内の有機物質のcDNAを含むファ-ジを分離し大腸菌を用い増殖させた後にcDNAのみを分離し、これをシ-クエンスにかけ、それぞれの塩基配列を決定した。これらの塩基配列を既知の蛋白のcDNAの塩基配列と照合し、18個のcDNAのうち8個のcDNAが骨形成に関与する蛋白として知られているオステオポンチン(OPN)のそれと一致した。他の蛋白のcDNAと一致するcDNAはみられなかった。B.結石内有機物質の起源の検討:OPNの結石形成おけるにはたらきについて検討するべく、ラットのOPN-mRNAに対する既存の抗体を用い結石内有機物質としてのOPNについて検討を行った。対象には、正常のラット腎およびグリオキシリック酸投与による結石誘発ラット腎を用いた。1)in situ hybridizationを用いラット腎内におけるOPN-mRNAの存在の有無およびその存在部位を調べた。正常ラット腎内においてOPN-mRNAは主に遠位尿細管細胞内に存在し、結石誘発ラット人では、遠位尿細管内により多くのOPN-mRNAが観察された。2)northern blot法を用い、ラット腎でのOPN-mRNAの定量を試みた。ここでは正常ラット腎に比し結石誘発ラット腎においてより多くのOPN-mRNAの発現がみられ、その発現量は結石誘発期間が長期のものほど多かった。
以上が、本年度研究の概要であるが尿路結石症に係わる有機物質の検討をさらにすすめるため、まず今回得られたOPN-cDNAよりOPN蛋白の精製および抗OPN抗体の作成などを行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 群 健二郎: "Structure and Expression of the mRNA Encoding Urinary Stone Protein(Osteopontin)^*" The Journal of Biological Chemistry. 268. 15180-15184 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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