研究課題/領域番号 |
04454418
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三宅 侃 大阪大学, 医学部, 講師 (90093468)
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研究分担者 |
西崎 孝道 大阪大学, 医学部, 助手 (20237689)
倉智 博久 大阪大学, 医学部, 助手 (40153366)
田坂 慶一 大阪大学, 医学部, 助手 (50155058)
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キーワード | 羊膜 / 脱落膜 / 子宮筋 / プロスタグランヂン / 細胞内カルシウム / スーパーオキシド |
研究概要 |
本年度は各種生理活性物質の羊膜、脱落膜、子宮筋に対する作用につき主に細胞内イオンの面から研究することとなった。われわれはまず羊膜の細胞特性につき検討した。その結果、羊膜細胞は強い増殖能力を持ち、アラキドン酸放出とプロスタグランヂン合成を促進することを見い出した。また増殖因子の一つであるEGF,TGFαなどの物質は細胞外カルシウム依存性にアラキドン酸放出とプロスタグランヂン合成を促進することをも見い出した。またプロスタグランヂン合成阻害剤のインドメサシンは細胞増殖をも抑制することが見い出された。以上のことから羊膜細胞は特異なオートクライン制御機構により調節されることが明らかになった。われわれはさらに羊膜の免疫反応における役割につき検討中である。一方子宮筋に関する研究ではすでにわれわれは生理的収縮物質であるオキシトシンが細胞内カルシウム変動を介して子宮収縮をきたすことを明らかにしているが、スーパーオキシドも同様の作用を持っていることを見い出した。またその作用はカルシウムチャンネル拮抗剤で抑制され、またSODにても抑制されることを見い出した。また高濃度マグネシウムも同様の作用を持つことをも明らかにした。
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