• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 研究成果報告書概要

子宮内感染の切迫早産誘発機序およびその防止に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454418
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関大阪大学

研究代表者

三宅 侃  大阪大学, 医学部, 講師 (90093468)

研究分担者 西崎 孝道  大阪大学, 医学部, 助手 (20237689)
倉智 博久  大阪大学, 医学部, 助手 (40153366)
田坂 慶一  大阪大学, 医学部, 助手 (50155058)
研究期間 (年度) 1992 – 1994
キーワードス-パオキシド / プロスタグランディン / SOD / 細胞内カルシウムイオン / 細胞内マグネシウムイオン / EGF / TGFα
研究概要

一般に子宮内感染が早産の主要な原因の一つとされている。しかし感染あるいは炎症があるとなぜ子宮収縮が誘起されるかについての研究はあまりされていない。まず感染がおこると菌体成分などが免疫機構を活性化して好中球が集合する。これらがスーパーオキシド、コルチコスタチンあるいは酸などの活性物質を放出し、これらにより組織破壊が進行する。そこで我々は子宮収縮に介在すると考えられる羊膜細胞に対するスーパーオキシドの作用に追記検討を加えたところ次のような知見を得た。スーパーオキシドは組織破壊を起こさない程度の濃度においても羊膜細胞の細胞内カルシウムを上昇させ、子宮収縮物質の一つであるプロスタグランヂン産生を刺激する。このメカニズムには細胞内マグネシウム低下が要な役割を持っている。一方スーパーオキシドは子宮収縮に関与していることが想定される。これらの作用はスーパーオキシドのスカベンジャーであるSODやカルシウムチャンネルブロッカーで抑制されることからこれらの治療薬としての可能性が示された。従来より早産の治療に使用される高濃度マグネシウムの子宮収縮抑制機序についてもマグネシウムはカルシウムチャンネル拮抗剤としての働きを有していることが初めて示された。一方これらの実験課程で羊膜細胞は活発な増殖能を有していることが明らかとなったが、このメカニズムには増殖因子が自己分泌メカニズムによりプロスタグランヂン産生を介して働いていることが示された。このことは羊膜細胞の修復という点で重要な知見である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Masumoto,N.: "Regulation of intracellular Mg2+ by superoxide in amnion cells" Biochem,BIophys.res.Commun.182. 906-912 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Mizuki,J.: "Magnesium sulfate inhibits oxytosin-induced calcium moblization in human puerperal myometrial cells:Possible involvement og intracellular free magnesium concentration" Am.J.Obstet.Gynecol.169. 134-139 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tahara,M.: "Roles of prostaglandins and intracellular free calcium mobilization in epidermal growth factor-induced proliferation of human amnion cells" Brit.J.Obstet.Gyncol.101. 894-900 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tahara,M.: "Expression of messenger RNA for EGF,TGF-α and EGF receptorin human amnion cells:possible role of TGF-α in prostaglandin E_2 synthesis and cell proliferation" J.Clin.Endocrinol.metab.(in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Masumoto, N., et al: "Regulation of intracellular Mg2+by superoxide in amnion cells" Biochem.Biophys.Res.Commun. 182. 906-912 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Mizuki, J., et al: "Magnesium sulfate inhibits oxytocin-induced calcium mobilization in human puerperal myometrial cells : Possible involvement of intracellular free magnesium concentration" Am.J.Obstet.Gynecol. 169. 134-139 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tahara, M., et al: "Roles of prostaglandin and intracellular free calcium mobilization in epidermal growth factor induced proliferation of human amnion cells" Brit.J.Obstet.Gynecol. 101. 894-900 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tahara, M., et al: "Expression of messenger RNA for EGF,TGF-alpha and EGF prostaglandin E2 synthesis and cell proliferation" J.Clin.Endocrinol.Metab. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1996-04-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi