研究課題/領域番号 |
04454427
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
礒島 普三 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90068403)
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研究分担者 |
小森 慎二 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (60195865)
山崎 則行 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50174644)
赤谷 昭子 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50212402)
香山 浩二 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (00068496)
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キーワード | 透明帯抗原 / ブタ透明帯ZP4 / 避妊ワクチン / 受精阻害 / リコンビナントZP4 / 遺伝子クローニング / エピトープ配列 |
研究概要 |
1.ブタ透明帯糖蛋白質ZP4をコードする遺伝子の単離 精製ZP4、あるいはこれを断片化したペプチドから、エドマン分解法によりアミノ酸配列の分析を行った。これをもとにオリゴヌクレオチドを合成し、PCRのプライマーとした。ブタ卵巣cDNAライブラリーをこのプライマーを使ってクローニングし、ブタZP4を完全に含む長さのcDNAを単離した。この結果、ブタZP4の全塩基配列と全アミノ酸配列が明らになった。またZP4遺伝子の下流にZP2遺伝子がつながって存在することが判明した。 2.受精阻害活性を有するモノクローナル抗体のエピトープの決定 (1) 上述のようにクローニングしたcDNAを数種類の制限酵素で断片化し、発現ベクターに組みこむことにより、エピトープ配列の存在する部位のめやすをつけた。 (2) ZP4アミノ酸配列のHydropathicityおよびFlexidilityをコンピューター分析して、エピトープ配列を予測し、その配列を化学合成し、モノクローナル抗体との反応を調べた。その結果、エピトープは、CTYVLDPENLの配列であることが明かになった。今後、このアミノ酸配列を含むペプチドに免疫原性があるかどうか、また妊孕性に及ぼす影響について検討する。 3.ゲノムライブラリーからのブタZP4遺伝子のクローニング 1で作成したプライマーを用いて、ブタ肝臓ゲノムライブラリーをスクリーニングした。その結果、ZP4をコードする遺伝子を得ることに成功したので、今後、ZP2も含めて、その配列および構造を明かにする。
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