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1992 年度 実績報告書

椎骨動脈循環障害時の脳幹・内耳血流動態と内耳機能易受傷性に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454434
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

松永 喬  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (10028475)

研究分担者 上田 隆志  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (10232753)
矢形 礼貴  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20239718)
藤田 信哉  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20165385)
田中 治  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30142384)
宮原 裕  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (70028645)
キーワード椎骨脳底動脈系血管 / ヒト / 実験動物 / 微少血管構築 / オートラヂオグラフィー / Laser Doppler法 / 蝸牛・脳幹血流 / 前庭神経核神経活動
研究概要

(1)ヒト(屍体50例)の椎骨脳底動脈系の血管走行の観察から一般的なAICA,PICAの分枝は約60%で、その他にも多くのバリエーションが認められた。また椎骨動脈、内頚動脈は加齢によりその血管径は太くなり血管壁は椎骨動脈で有意な肥厚を認めた。(2)砂ネズミのIndia inkや樹脂注入による微少血管鋳型の観察から前庭核はやや太い2種類の脳幹穿通枝、蝸牛核はそれより細い種類の穿通枝で支配されているが両領域の毛細血管網の密度、血管系に相異は認められなかった。(3)ラットの前下小脳動脈の光凝固法による閉塞モデル(30分間)を作成し、オートラジオグラフィー法による血流量測定で前庭核は約30%、蝸牛核は約50%それぞれ対照群に比べ血流量の低下をみた。(4)ネコの気管切開、静脈麻酔下の低酸素負荷(10%O_2)後、1側椎骨動脈をクリップで30秒〜300秒間閉塞すると前庭神経核の神経活動は閉塞前に比べ一過性に低下した。(5)Laser Doppler法によるモルモットにおけるasphyxia負荷、ATP投与時の蝸牛血流、脳幹部血流の同時測定を対照群との比較から蝸牛と脳幹部には異った血流動態が見られ、両者には何等かの異なる血流調節機構の存在が推察された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 乾 洋史: "ヒト椎骨脳底動脈系の肉眠的、X線的立体解析(第一報)" 日本耳鼻咽喉科学会会報. 95. 1206-1215 (1992)

  • [文献書誌] 乾 洋史: "ヒト椎骨脳底動脈系の解剖学的立体観察ー前庭神経核の栄養血管についてー" Equilibrium Res.Suppl.8. 86-89 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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