研究課題/領域番号 |
04454440
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三宅 養三 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30166136)
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研究分担者 |
堀口 正之 名古屋大学, 医学部, 講師 (70209295)
寺崎 浩子 名古屋大学, 医学部, 講師 (40207478)
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キーワード | 黄斑浮腫 / 無水晶体性黄斑浮腫 / 糖尿病性黄斑症 / 黄斑部局所ERG / 律動様小波 / α波 / b波 |
研究概要 |
糖尿病黄斑症は多くの場合網膜血管からの漏出による黄斑浮腫を合併する。そのため黄斑浮腫の電気生理学的特徴を知るため背景疾患のない単純な黄斑浮腫に関する研究から始めた。単純な黄斑浮腫は白内障手術後に生ずるのう腫様黄斑浮腫を対象としその健眼がコントロールとして評価出来る29眼の黄斑部局所ERGを検討した。29眼は3型に分類された。Type1はERGの律動様小波のみが減弱(10眼)、Type2は律動様小波とb波の減弱(9眼)、Type3は律動様小波、b波、α波に減弱がみられ(9眼)ERG各波の発生起源から考えるとType1と2は主にその病変は黄斑部内層に限局しているのに対しType3ではα波の起源である視細胞にもその病変が波及していることが示された。以上の結果から糖尿病という背景疾患を持たない場合の黄斑浮腫の電気生理学的特性が明らかとなりこの結果を参考にして糖尿病の黄斑浮腫の特性を解明するため126症例の糖尿病患者の黄斑部局所ERGを記録した。現在その結果を解析中である。
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