研究概要 |
口腔感染症患者およびボランティアーの口腔から分離したPrevotellaをインドール産生性、API ZYM syatemおよびDNA-DNAハイブリダイゼイションの結果を用いてで同定すると、P.intermedia155株(成人性歯周炎患者から19株、蜂巣炎患者から21、歯周ポケットから66株および正常な口腔から49株)が得られた。 これらの菌株はDNA-DNAホモロジィー値から,P.intermedia ATCC25611グループと33563グループに分類された。細菌細胞の表層構造をネガティブ染色後に観察すると、前者では線毛を持つ株と持たない株に分かれ、持つ株では、さらに2つのタイプが認められた。後者では、線毛を持つ株と様々な菌体表層構造を持つものが見られた。線毛を有する菌株を選び、機械的旋断法とdeoxycholate可溶化法で処理後、線毛をゲルろ過法で精製したところ、線毛標品は二重拡散法で単一のバンドを示した。 両グループの菌株ともβ-lactamase,DNase,lipase,lecitin-ase,hyaluronidase,chondroitin sufatase,collagenaseおよび粘性物質のいずれかを産生した。簡易法でβ-lactamase活性を有する菌株を供試菌株の中から選び、粗酵素液を調整すると、β-lactamase活性は,ampicillinを基質にすると24.0〜70.2U/ml、cefazolinでは23.5〜54.7U/mlであった。
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