研究課題/領域番号 |
04454468
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
宇佐美 祐一 新潟大学, 歯学部, 助手 (10193856)
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研究分担者 |
井神 浩一 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (80222834)
吉羽 邦彦 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (30220718)
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キーワード | フッ素徐放性 / 光重合型修復材 / 裏層材 / 歯質接着性 / 辺縁封鎖性 / 歯髄刺激 |
研究概要 |
本年度は当初の計画に従い、試作フッ素徐放性光重合型修復用材料並びに裏層用材料に関する基礎的研究として、物性試験、辺縁封鎖性試験および歯髄反応試験を行った。各試験結果は以下の通りである。 1.物性試験 試作フッ素徐放性光重合型修復用材料並びに裏層用料の歯質接着性を、現在市販されている各種グラスアイオノマーセメントと比較検討した。その結果、本試作材料は、ヒトのエナメル質および象牙質に対して優れた剪断接着強さを有することが判明した。 2.辺縁封鎖性試験 ヒト抜去歯に歯頸部5級窩洞を形成し、試作修復用並びに裏層用材料、各種グラスアイオノマーセメントを用いて修復したのち、サーマルサイクリング負荷をかけて辺縁漏洩の有無を調べた。その結果、本試作材料はサーマルサイクリング後も優れた辺縁封鎖性を示すことが明らかとなった。 3.歯髄反応試験 試作裏層用材料の歯髄に対する影響を調べるため、国際規格を参考にして、成犬の歯牙を用いて病理組織学的検索を行った。その経果、本試作裏層用材料は歯髄に対してほとんど刺激性を有さないことが判明した。 以上の研究結果のうち、1および2はすでに学術誌に発表済みであり、3については発表予定である。尚、現在、試作修復用材料の歯髄反応試験を、猿の歯牙を用いて継続して行っている。
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