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1992 年度 実績報告書

歯周炎の発症と進展に関する疫学的研究ー中華人民共和国をフィールドとして

研究課題

研究課題/領域番号 04454476
研究機関昭和大学

研究代表者

長谷川 紘司  昭和大学, 歯学部, 教授 (70014024)

研究分担者 須田 玲子  昭和大学, 歯学部, 助手 (90175414)
鈴木 基之  昭和大学, 歯学部, 講師 (10138414)
キーワード歯周炎 / アタッチメントロス / ポケットデプス / 自然史
研究概要

成人における歯周病は歯の喪失の重要な因子の一つであるにもかかわらず、歯周炎の自然史に関しては種々の仮説があるのみで、いまだに不明確である。本研究では、歯周炎の自然史を解明することを目的として、可及的に歯科医療サービスの普及していない環境で経年的疫学的調査の初年度を開始した。
中国河北省承徳市効外に居住する、14才から44才までの農民486人(男277人、女209人)を被験者として、1992年8月27日より同年9月9日の14日間にわたり、中国側現地協力機関である承徳市口腔医院にて調査を行った。調査は全被験者の片顎の全残存歯とし、調査項目は歯周ポケット深さ(PD)、アタッチメントレベルの計測(AL)、歯肉炎症指数、リテェンション指数について、1歯6部位、プラーク付着指数、歯石沈着指数は1歯2部位についてそれぞれ計測した。また、被験農民の生活習慣を調査するために生活状況、口腔清掃習慣、口腔内症状の有無、歯周病に関する認識度に対する、アンケート調査を行った。
結果、一人平均残存歯数、PD、ALは、10才代、男28.5歯、2.37、0.58、女27.1歯、2.35、0.64、20代男29,8歯、2.50、1.39、女29.4歯2.51、1.05、30代男29.5歯、2.79、2.45、女30.4歯、2.66、2.01、40才代男29.7歯、2.77、3.00、女29.1歯2.66、2.41、であり、一人平均残存歯数は1987年の本邦における歯科疾患実態調査報告と同様な結果となった。
初年度における詳細な診査データーは、ベースラインデータとして集計中である。
また本研究の2年度目の調査を本年8月下旬より実施すべく、現在中国側協力者と具体的実施要領の最終調整中である。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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