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1992 年度 実績報告書

調音時の顔面、口腔運動経路の3次元解析

研究課題

研究課題/領域番号 04454490
研究機関昭和大学

研究代表者

山縣 健佑  昭和大学, 歯学部, 教授 (60013893)

研究分担者 藤田 春雄  昭和大学, 歯学部, 助手
金 修澤  昭和大学, 歯学部, 講師 (00205048)
キーワード子音発音 / 顔面皮膚上標点 / 運動経路 / 画像解析装置 / 自動トラッキング / DSP-Sona-Graph / 声紋 / 運動経路の複雑度
研究概要

調音動作のスムースさによって発音障害の程度が表されるものと推測し、これを判定するために、顔面皮膚上の標点の運動を音声と同時に記録し、子音発音前後を含む全運動経路を総合的に3次元で解析した。
1.まず画像解析装置によって標点を自動追尾するため、均一な輝度を発生する光点の形状、材質を検討した。その結果、小球状のビーズの表面に発光塗料を貼付する方法を考案した。これをファイバー照明装置、ライトガイドで照明することによって標点が発光し、被検者に熱、眩しさを与えずに多数の標点の自動トラッキングが可能となった。
2.ハイスピードビデオ(HVS-500型)に録音、再生機能を設け、その出力をDSP-Sona-Graphに導入できるように改造した。
3.被検者の標点の発音時の顔面正面と側貎を2台のテレビカメラでハイスピードビデオによって音声と同時に高速記録する。
4.得られたテープを低速再生し、音声出力をDSP-Sona-Graph(5500型、KAY)に導入してリアルタイムの声紋を表示させ、また、時間軸を拡大し、連続してプリントアウトする。これを観察して各音の発生および終了時点を正確に求め、シーンナンバーを記録することによって、解析対象区域を規定できる。
5.録画テープを画像解析装置(ID-8000,nac製)にかけ、各標点を自動追尾し、口唇、皮膚上の標点の座標を3次元解析する。さらにコンピューターに転送しMOVIAS3Dソフトにより運動経路を解析する。その際に、運動経路の複雑度を表現するため、方向変化角度の累計および平均角度、移動経路の距離累計などのパラメーターを設け、これらの演算を処理するソフトを新たに開発した。
6.こうして、正常有歯顎者および無歯顎者の調音運動と咀嚼運動を解析している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 下平 修: "無歯顎者の口腔運動の高速VTRによる三次元解析" 日本補綴歯科学会雑誌 第89回日本補綴歯科学会学術大会論文集. 37巻. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2014-12-10  

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