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1994 年度 実績報告書

シェ-グレン症候群における唾液腺の機能低下の機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04454494
研究機関北海道大学

研究代表者

福田 博  北海道大学, 歯学部, 教授 (30001019)

研究分担者 大森 桂一  北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (40125290)
斎藤 徹  北海道大学, 歯学部, 助手 (10178494)
キーワードシェ-グレン症候群 / 唾液腺機能
研究概要

本年度は、シューグレン症候群(SS)における唾液腺の画像診断学的所見と、唾液腺機能低下および免疫学的異状との関連を再検討した。末梢性の点状〜小円形陰影等のSSに特徴的な唾影像を示した症例においては、これらの所見を示さない症例と比較して唾液分泌量が有意に低下していた。また、これらの唾影像の出現とRF、抗SS-A抗体の出現等の各種の免疫学的異状と密接に関連していることも認められた。以上の結果は、末梢性の点状〜小円形の唾影像は、単に唾液腺機能低下と関連するのみならず、SSに特徴的な免疫学的異状の出現と関連することを示すものであると考えられる。
SSに特徴的な唾液腺の器質的変化として、末梢性の点状〜小円形唾影像とともに末梢導管周囲性のリンパ球浸潤が知られている。しかし、著者らはすでに、この組織学的変化の出現の有無が必ずしも唾液腺機能低下と関連しないことを報告してきた。したがって、末梢性の点状〜小円形陰影がSSの唾液腺病変と関連する器質的変化と考えられ、SSの診断上重要な意義を有するものと考えられる。末梢性の点状〜小円形陰影の出現は、末梢導管の破壊と密接に関連することが報告されている。今後、SSにおける唾液腺機能低下と末梢導管の破壊等との関連をさらに検討するとともに、末梢導管の破壊を来す免疫学的、細胞生物学的機序を検索する必要があると思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Saito,T.,他: "Sjogren's syndrome in the odolescent" Oral Surg Oral Med Oral Pathol. 77. 368-372 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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