研究分担者 |
誉田 栄一 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30192321)
倉林 亨 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60178093)
加藤 二久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70095107)
井田 瑞枝 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (10014226)
佐々木 武仁 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90013896)
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研究概要 |
臨床X線画像の画像解析をマックコンピューターシステムで実施するには、本コンピュターが認識しうる画像ファイルを作成することが前提となる。デンタルX線画像については、昨年度はニコンフィルムスキャナーによる画像入力系を確立したが、本年度はSUN社コンピュータとのネットワークを介してレーザースキャナーによる画像入力系を構築した。 CT画像については,UNIX上のテキストファイルに変換し,上記ネットワークを介してマックシステムのソフトウエア(IPL)によりマック画像ファイルとした。FCR,MRIなどのデジタル臨床画像についてもUNIX,MS-DOSのテキストファイルをIPLソフトウエアを介して本システムで扱うことができる。 デンタルX線フィルム,CT画像など臨床画像の粒状性は大きく,2値化像に変換したとき点状像となり形状を視覚的に認識することは困難である。ガウスぼかし画像処理を実施することにより2値化像は形状認識しうる形状となる。ガウスぼかしを過剰に実施するとき,原画像は均一化した画像となるため,至適なぼかしが必要となる。臨床画像の病巣部関心領域の特徴抽出として,2値化像の画像拡張処理を導入したフラクタル次元解析法を確立した。臨床デンタルX線画像で28症例の正常下顎骨の骨梁パターンのフラクタル次元Dは2.18±0.064であった。4症例の線維性骨異形症では2.496±0.190であった。唾液腺腫瘍のCT画像における21症例の多形性腫瘍ではD=2.07〜2.35であった。二値化像でのピクセル分布の偏異が大きいとき,Dは小さくなる相関を認めた。
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