研究課題/領域番号 |
04454501
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅原 利夫 大阪大学, 歯学部, 助教授 (10116048)
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研究分担者 |
川本 知明 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員
森 悦秀 大阪大学, 歯学部, 助手 (00231639)
作田 正義 大阪大学, 歯学部, 教授 (00028755)
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キーワード | 顎変形症 / 三次元計測法 / コンピュータグラフィックス / 筋電図 / エコーグラム / 後戻り |
研究概要 |
今年度はコンピュータグラフィックスによる顎顔面の計測・表示法の開発、各種機能検査機器による解析方法の検討と整備を主眼に行った。この計測過程において新たな臨床的知見を得るとともに手術法の改良が可能になった。 1.顎顔面の計測・表示法の開発 すでに開発した、コンピュータグラッフィクスによる顎顔面CT3次元再構築画像の立体表示法に加えて、顔面石膏模型上の三次元自動計測法と新たな顔面の三次元的評価法を開発し、発表した。従来、顔面計測は手動かつ平面的に行われてきたが、高い精度で三次元的計測が可能になり、結果はコンピュータグラフィックスとして出力できる。また、評価法も三次元的にほぼ自動で行える画期的なものである。 2.顎運動の機能的評価 咀嚼筋、舌骨上筋筋電図とその規格エコーグラムを同時に採取する方法を検討した。筋電図とエコーグラムを同時に採取してその関係を検討した報告は世界的にも少ない。現在システムをほぼ完成させ、至適計測条件を検討中である。 3.臨床的治験と手術法の改良 上記計測システムを構築する過程で、咬合状態や術後の舌骨の位置など、機能に大きく係わる要素が、後戻りにどのような影響を及ぼすかを明らかにした。顎変形症は手術後、一律の反応を示すのではなく、各要素によって様々な変化を起こすことが示された。また、この結果から新たに手術法の改良が行えた。
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