研究課題/領域番号 |
04454518
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
祖父江 鎮雄 大阪大学, 歯学部, 教授 (60029973)
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研究分担者 |
木下 昭弘 大阪大学, 歯学部, 助手 (50234315)
楽木 正実 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (60191681)
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キーワード | リン酸カルシウム / 覆髓剤 / 歯髓細胞 / 象牙芽細胞 |
研究概要 |
近年、各種のリン酸カルシウムがその生体親和性と材料学的強度から、歯周病や整形外科領域で骨欠損の補填材料として注目を集めている。 そこで、我々はリン酸カルシウムの中でもリン酸四カルシウム(4CPC)に注目し、直接覆髓剤および根管充填剤としての可能性について明らかにしてきた。 平成4年度の本研究において、成犬犬歯歯髓より歯髓細胞を分離培養することに成功した。この歯髓細胞はアルカリホスファターゼ活性陽性であった。そこで、この歯髓細胞を4CP、4CPC、ハイドロキシアパタイトおよびa-TCPと共存培養をおこなった。4CP、4CPCおよびハイドロキシアパタイトが歯髓細胞の象牙芽細胞への分化の指標と考えられるアルカリホスファターゼ活性を亢進させた。特に4CPのアルカリホスファターゼ活性誘導能は著明で対照の約9倍となった。また、α-TCPではアルカリホスファターゼ活性に変化がないことが明らかとなった。 さらに、4CPおよび4CPCとの共存培養においてタンパク量は対照とほぼ同量であり、これら4CPおよび4CPCに細胞毒性がないと考えられた。 すなわち、種々のリン酸カルシウム系生体材料のうち、in vitroの実験系で4CPおよび4CPCが有望と考えられた。
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