1.複数の歯科医により以下の1)2)3)の方法で抜去歯牙の歯根齲蝕診断が行われた。 1)人口照明下で探針を用いた通常の視診 2)歯科用X線写真を撮影し、X線フィルム上で肉眼的診断 3)2)のX線写真を前年度確立した画像入力条件を用いてフィルムコンバータを介し、ディジタル画像化して入力し、コンピュータ画像上での肉眼的診断 2.同歯根試料を矢状断に厚さ100mumの切片にして、X線マイクロラジオグラムを撮影。前年度確立したアルミニウムステップウェッジによるミネラル量の定量化法を用いて齲蝕脱灰によるミネラル量の減少変化を定量化することで齲蝕の確定診断を行った。 3.確定診断の結果をもとに各診断法における感度・特異性・予測値ならびに診査者間一致率を統計学的に検討中である。引き続きこれらの結果をもとに本画像診断による歯根齲蝕の診断的有用性を評価する予定である。
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