研究概要 |
平成4、5年度においてアセテートキナーゼを標識酵素とし、その検出に遺伝子工学で再構成したホタルンのルシフェラーゼを用いたイムノアッセイ系を確立したので、本年度は本年度はその有用性を確かめる目的で種々の生体成分の測定を行い、従来法との相関性などについて検討した。対象生体成分としては、ヒト甲状腺刺激ホルモン(TSH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、17α-ヒドロキシプロゲステロン(17-OHP)、うさぎイムノグロブリンG(IgG)、ヒトトランスフェリンなどについて検討した。 TSH,hCG,17-OHPについての検量域は、それぞれ0.006〜10μU/m1,0.003〜10mIU/ml,0.5〜200pg/mlと広くかつ高感度であり、他法との相関も優れていた。 これらの結果については、報文化し、1995年のAnalytical ettersその他に掲載予定である。 また、AK-ビオチンを用いるアッセイ系も確立し、すべての測定系に利用できるユニバーサルな方法としてキット化も行った。
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