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1992 年度 実績報告書

実験動物の腸内フローラにおけるBacteroides菌種の生理・生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454576
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 喜久治  東京大学, 農学部, 助教授 (50100045)

研究分担者 伊藤 豊志雄  (財)実験動物中央研究所, 主任研究員 (20106644)
平山 和宏  東京大学, 農学部, 助手 (60208858)
高橋 英司  東京大学, 農学部, 教授 (50183439)
キーワードBacteroides / 腸内フローラ / 実験動物 / マウス / ラット / ウサギ
研究概要

本年度は、普通環境で飼育されたCF#1マウスより分離したLactobacilus3株、Bacteroides37株、clostridium(クロロホルム処理した糞便)を投与して作出したCF#1のACストックマウスフローラの長期間マウス腸内での推持による影響を検討したところ、Lactobacillusとclostridiumは大きな変動はみられなかったがBacteroidesについては、菌種が単純化し、NBGT培地(Bacteroides選択培地)上で発育するB.fragillis groupの菌が脱落した。このマウスに再び普通マウスの糞便より分離したBacteroides34株を投与して再合成したACストックCF#1マウスをIQIの無菌マウスに同居させたところ、IQIマウスではCF#1に比べて大腸菌数が高い状態で維持され、Bacteroidesは菌数では両マウスとも同様であったが、培地上、特に嫌気性チャンバーで培養するEGやM10培地上に出現するコロニー型態、菌型態に違いがみられた。また、このIQIのACストックに無菌のBALB/CとNCマウスを同居させてフローラを移植させたところ、いずれのマウスにもIQIACストック同様のフローラ構成ならびに盲腸サイズとなった。しかし、Bacteroidesは、それぞれのマウスで保有する菌種が異なるものがあり、マウスの系統により定着するBacteroidesに違いがあることが示唆された。特にNCマウスでは他のマウスに比べて著しい差がみられた。また、IQIのACストックマウスの緑膿菌排除能は、CF#1ACストックマウス同様に維持された。
さらにCF#1とNCの普通マウスから分離されるBacteroidesを嫌気ジャーで発育する菌種のレベルでの比較を行ったところ、B.ovatus,B.fragills,B,distasonis,B.vulgafus,F.mortifermが分離され、CF#1マウスでは、B.distasonisとB.ovatusが優勢で、NCマウスではB.ovatusが優勢であった。両マウスから分離されるBacteroidesは、強い嫌気度を要求する菌種で顕著であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 伊藤 喜久治: "Compallison of jecal flora on various strains of nice imoculated with flora of limitrd flora nice." Laboratory Animals.

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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