研究分担者 |
高倉 彰 (財)実験動物中央研究所, 動物医学, 室長代理 (60167484)
小林 喜美男 (財)実験動物中央研究所, 飼育技術, 研究員 (20205454)
遠藤 幸夫 (財)実験動物中央研究所, 飼育技術, 室長代理 (50203667)
伊藤 守 (財)実験動物中央研究所, 免疫, 室長 (00176364)
伊藤 豊志雄 (財)実験動物中央研究所, 動物医学, 室長 (20106644)
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研究概要 |
1.疾患モデル系統の遺伝的および微生物学的品質管理 実中研で維持されている近交系マウスおよびラットの疾患モデル系統について遺伝ならびに微生物モニタリングを行った。その結果,従来通り問題は見られなかった。 繁殖学的な基礎値はそれぞれの系統の基本的かつ特徴的な部分を示すと考えられる。本年度,疾患モデル系統についてこれまで蓄積されてきた繁殖学的なデータを整理した。 2.疾患パラメータ検索のための文献検索システムの導入 疾患パラメーターは,疾患モデルで見られる疾患形質の特徴の中から得られる。従って,疾患モデル系統に関する文献の収集ならびにその解析は重要である。今年度はCurrent contentsをオフラインのCD Romで検索できるように,また,Med Lineをオンラインで検索できるように,システムの導入を行った。 3.疾患パラメーターによる疾患形質モニタリング技術の導入 重度の免疫不全を示すCB.17-scid,MRL/MpJ-lprなどは免疫グロブリンが低下することがしられている。本年度はその測定技術を導入した。また,I型糖尿病モデルとして知られているNOD系統については尿糖値などの測定方法とinsulitisの確認のための組織学的な検索方法を導入した。 4.疾患モデル系統の遺伝子マッピングと遺伝子診断 実中研で新たに見出された歩行異常を示す疾患モデルマウス系統の疾患原因遺伝子を交配実験を行って決定した。その結果,第8染色体の動原体に近い部分に存在することが分かった。遺伝子診断を行うために,もっとも隣接するDNAマーカーの検索を開始した。
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