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1993 年度 実績報告書

哺乳類細胞DNA複製酵素の構造と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454598
研究機関理化学研究所

研究代表者

花岡 文雄  理化学研究所, 細胞生理学研究室, 主任研究員 (50012670)

研究分担者 益谷 央豪  理化学研究所, 細胞生理学研究室, 基礎特研 (40241252)
菅澤 薫  理化学研究所, 細胞生理学研究室, 研究員 (70202124)
キーワードDNAポリメラーゼalpha / プライマーゼ / 発現制御 / 過剰発現 / 細胞周期
研究概要

前年度までに、マウスDNAポリメラーゼalpha/プライマーゼ複合体を構成する4つのサブユニット、180K,68K,54Kおよび46KのcDNAをクローニングし、全塩基配列を決定、更に増殖誘導時におけるmRNAレベルの変化を調べ、これらの遺伝子が協調的な発現制御を受けていることを示した。そこで、これら4つの遺伝子の発現調節の機構を調べるために、それぞれの遺伝子プロモーター領域をクローニングし、塩基配列を決定した。4遺伝子とも転写開始点から300bp以内の領域に、1〜2個のE2F結合配列および10〜14bpからなるパリンドローム配列と1個のAP1配列が存在した。また触媒サブユニットである180Kの遺伝子上流域は、ヒトDNAポリメラーゼalphaの180Kの上流域と高い相同性を示し、特に転写開始点から200bp以内の領域では83%もの相同性が見られた。
一方、蛋白質レベルでの解析を行うため、各cDNAを大腸菌あるいは昆虫細胞で過剰発現させ、精製した各サブユニットを抗原としてポリクローナル抗体を作成した。免疫細胞染色の結果、180Kと68Kのサブユニットに比べ、54Kサブユニットは細胞周期における変動が大きかった。またサブユニット間の相互作用を共沈降反応等によって調べたところ、54Kサブユニットが他のサブユニットすべてに親和性を持つことを見い出した。さらに、発現・単離した180KサブユニットにはDNAポリメラーゼ活性が、46Kサブユニットにはプライマーゼ活性が、それぞれ検出され、これまでに考えられていたことが実証された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] H.Miyazawa: "Molecular cloning of the cDNAsfor the few subunits of mouse DNA polymerize alpha-primso complex and their gene ezpression during cell preliferation abd the cell" J.Biol.Chem.268. 8111-8122 (1993)

  • [文献書誌] K.Matsumoto: "TAF-1,a novel host factor required to stimulate the adomires core DNA replication" J.Biol.Chem.268. 10582-10587 (1993)

  • [文献書誌] W.Pendergrass: "A murine temparature-sensitive DNA polymerase alpha mutant displays a diminished capacity to stimurate DNA synthesis in sonescent human fibroblast nucler in heterokaiyens at the nerpermissive condition" J.Cell.Physicl.158. 270-276 (1994)

  • [文献書誌] M.Izumi: "Identification of a point mutation in the cDNA of the catalytre subunit of DNA polymerase alpha from a temperature-sensitive mouse FM3A cell line" J.Biol.Chem.269(印刷中). (1994)

  • [文献書誌] 菅澤 薫: "無細胞系を用いたクロマチンDNAの複製と修復" 実験医学. 20. 2716-2721 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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