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1993 年度 実績報告書

グルクロン酸転移酵素の新しいフアミリーの遺伝子構造とその発現制御

研究課題

研究課題/領域番号 04454602
研究機関姫路工業大学

研究代表者

井柳 〓  姫路工業大学, 理学部, 教授 (50001699)

研究分担者 生城 真一  姫路工業大学, 理学部, 助手 (50244679)
衣斐 義一  姫路工業大学, 理学部, 助手 (60232980)
キーワードグルクロン酸転移酵素 / グルクロン酸抱合 / 遺伝子複合体 / ビリルビン / 酵素誘導 / 薬物代謝酵素 / 分子生物学
研究概要

グルクロン酸転移酵素フアミリーの中には、基質結合ドメインを異にするが共通のUDP-グルクロン酸結合ドメインをもつ一群が存在する。このキメラ酵素群は、1つの遺伝子座(〜200Kb)からなる複合体より形成される。高ビリルビン血症を伴うラット(Gunnラット)には、この一群のアイソザムが完全欠損している。本年度は特に染色体DNAの構造解析の結果を基に、本酵素群の発現制御の解析を行った。
遺伝子複合体の構造解析を更に詳細に行い、ビリルビンが結合するドメインは5個(B1-B5)、フェノール類が結合するドメインは4個(A1〜A4)のエクソンより構成されており、これらが約12Kb間隔でクラスターを形成していることを明かとした。一方、これらのクラスターの下流に、共通の基質であるUDP-グルクロン酸が結合するエクソンが1ケ所存在していた。この遺伝子複合体から少なくとも共通のグルクロン酸結合ドメインを持つ9個のキメラ酵素が作られる。その内2個は偽遺伝子であった。特に、A1〜A4の発現調整に係わる塩基配列を解析した。A1とA2の上流には発癌物質(3-メチルコランスレン)によって誘導されるエレメントが見い出された。又、両者は臓器特異的誘導を受けることが明かとなった。さらに、ラット肝培養細胞系を用いて、これらの事実が確認された。各アイソザイムに特異的な抗体を用いてタンパク質レベルでも検討を行った。現在CAT-アッセイ法を用いて、誘導に関与しているエレメント(塩基配列)の同定を行っている。又、ビリルビンとフェノールを基質とするメジャー型のアイソザイムの精製を行い、それらを人工リポソーム膜に組み込み膜での存在状態を解析している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mackenzie,PI: "Glucurouidation of carcinogen metabolism by cDNA expressed UDP‐glucurnosyltransferase" Cancer Research. 47. 1529-1533 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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