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1992 年度 実績報告書

機器環境(人工環境)の総合科学的分析と課題解決に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04455021
研究機関熊本大学

研究代表者

藤原 一志  熊本大学, 教育学部, 教授 (20209117)

研究分担者 東 徹  熊本大学, 教育学部, 助教授 (80165076)
宮本 光雄  熊本大学, 教育学部, 教授 (40039441)
キーワード人間環境 / 社会環境 / 電磁環境 / 環境科学 / 信頼性工学 / 安全工学 / 事故・災害 / セキュリティ
研究概要

第一段階としての平成4年度は、調査・分析及び実験・解析ともにほぼ計画通り進行し,機器環境悪化の実態と問題点を概略把握することができた。来年度はこれらを継続推進するとともに,総合取りまとめを行う。
1.機器環境悪化の実態調査
鉄道,自動車,電力,家電など十数分野における事故・災害情報を収集・分析した。高度技術社会の進展につれてシステムの巨大化と技術の大衆化が進み,被害は特定から不特定多数へと拡大の一途をたどっている。
2.高信頼度システムのフィールドデータ分析
研究代表者らが開発した高信頼度センサー類について,新幹線,ATS,エレベータ及び超高圧電力システムで稼働中の50万台のフィールドデータ分析を行い,故障率3.3〜7.0Fit(従来の1けた改良)の良好な結果を得た。信頼性技術と社会との関わり,ひいては機器環境のあり方について貴重な知見を得た。
3.電磁環境の実態調査と実験解析
情報・制御機器の高性能化・高速化と電磁波障害との関係について広く調査し,概要を把握した。また,電磁波障害に関する実験を行い,特に静電気の間接放電による放射ノイズが最も厳しく今後の大きな課題であるとの結論を得た。
4.人文・社会科学的視点からの分析
機器環境悪化と社会との関わりについて原因系の堀り下げを行い,安全社会構築のためには,行政と企業倫理のあり方も問題ではあるが,究極的には消費者意識の改革と学校教育にまで逆上らないかぎり,改善の糸口はないとの結論を得た。今回は特に自動車安全に重点を置き,アンケートと大手メーカ2社のヒヤリングによる社会調査を実施した。また,地球クライシスが叫ばれている環境・エネルギー問題も,結局は原発機器の信頼性問題に帰着すると判断され,機器環境の重要性をあらためて認識するに至った。
(注) 当該年度の成果は,すでに日本産業技術教育学会講演会で発表し,現在同学会論文誌へ4件投稿準備中である。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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