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1994 年度 実績報告書

遺跡出土木材の樹種識別エキスパートシステムの開発とその実用化

研究課題

研究課題/領域番号 04551007
研究機関大阪教育大学

研究代表者

井津元 世士郎  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (70030393)

研究分担者 小鹿 丈夫  岐阜大学, 工学部, 教授 (80030451)
橋本 孝之  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30026273)
キーワード木材の識別 / 遺跡 / エキスパートシステム
研究概要

平成6年度は本研究の最終年度であり、システムを完成させる年である。過去2年間に積み上げた樹種データ、木材の樹種識別に必要な木材の組織形態的な特徴項目のデータに加え、本年度は前年度に引き続き、木材各樹種の特徴項目の顕微鏡画像や藻式図及び樹種ごとの三断面の顕微鏡画像のデータを完成させた。以上各種のデータベースを用いて、エキスパートシステム構築用シェルを用いた針葉樹材及び広葉樹材の識別システムを完成させた。このシステムは使用者がコンピュータからの質問に回答をしていくことにより、結論として識別しようとする樹種が提案されるものであり、専門外の者にとってはコンピュータの指示通り検索すれば良いため有効なシステムである。しかし、実際の識別に少し慣れてくると、コンピュータに指示されるよりも、自分から特徴を探し、見つかったどのような特徴からでも検索できる方が良い。そこで、多口式の識別法を用いた検索システムを構築した。このシステムにはエキスパートシステムの考えを取り入れたり、識別を支援するための顕微鏡画像の表示などの機能を取り入れることにより、効率の良い検索ができる優れたユーザーインターフェースを持つシステムを完成させた。このシステムは識別のための検索は勿論、樹種ごとの特徴の一覧表示、樹種ごとの三断面の顕微鏡画像表示、各種の変更・追加機能を有する。このシステムを実際に運用し、修正や機能の追加を重ね実用的な木材の識別システムを完成させた。識別の専門家からも高い評価を得ている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 井津元世士郎・垣本徹: "画像処理を用いた広葉樹材の比重の推定" 大阪教育大学紀要 第III部門. 43. 95-101 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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