研究課題
昨年度に引き続き、Si:P中間赤外線検出器及び低雑音読み出し回路の開発を進め、以下の様な成果を得た。1.薄型Si:P検出器の製作・性能評価厚さ200μmの検出器の透明電極を取り付け性能向上をはかった。その結果、初年度に製作した従来タイプに比べ約5倍の感度上昇を実現し、NEP〜10^<-17>W・Hz^<-1/2>の世界最高水準の結果を得た。この新型検出器について低背景放射下での性能を調べた。外因性光電導型に通常見られる過渡特性が少しみられたが、従来型に比べてその程度はかなり小さく、スペースにおける赤外観測に使用するのに十分な性能であることが確認された。2.Si:Pアレー検出器の開発前記Si:P検出器によって5×5の小型アレーを製作し、個々の素子にJFETアンプをつなげ、天文観測用に使えるようにした。素子は全て正常に動作し、良好な結果が得られている。別途開発のファブリ・ベロー分光器と組み合わせて、平成6年度に試験観測を行う予定である。3.低雑音読み出し回路の開発将来の2次元大型アレー化のためには低雑音読み出し方式の開発が不可欠である。このため、2次元アレーの読み出し回路、データ処理システムを製作した。InSb 256×256アレー(サンタ・バーバラ社製)のエンジニアリング・モデルを購入し、これを用いて平成6年度に各種読み出し方法を試みる予定である。
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