研究課題/領域番号 |
04554014
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福西 浩 東北大学, 理学部, 教授 (90099937)
|
研究分担者 |
田口 真 東北大学, 理学部, 助手 (70236404)
岡野 章一 東北大学, 理学部, 助教授 (10004483)
|
キーワード | 赤外分光 / リモートセンシング / オゾンホール / 半導体レーザー / 大気観測 |
研究概要 |
現在、本研究室において稼働中の液体窒素冷却型半導体レーザーヘテロダイン分光計システムの開発経験を基に、移動観測用可搬型レーザーヘテロダイン分光計の設計を行った。基本的な構成は現在のシステムとほぼ同様であるが、以下の改良を加えた。 1.局発レーザーを内蔵する液体窒素デュワーと赤外検出器を内蔵する液体窒素デュワーを別体とし、戻り光制御のための光軸調整を容易にした。 2.装置の光学系と電気系の一部を一体化しアルミシールドで被うことによって、周囲の温度変化と電磁ノイズの影響を受けにくくした。 3.光学系内部にキャリブレーション用の黒体を持ち、信号光の絶対輝度温度測定を可能とした。また太陽光が使えないときでも光軸調整ができるようにした。 4.局発半導体レーザーを最大で4個搭載可能で、観測対象大気微量成分が増えた。搭載レーザーの発振波数及び観測対象は900cm^<-1>(HNO_3)、1100cm^<-1>(O_3)、1180cm^<-1>(N_2O)、1220cm^<-1>(CH_4)である。 現在、部品を取り揃えている段階で、実際の装置の組立、試験観測は来年度になる予定である。
|