1.RFスパッタリング法により高感度スラブ光導波路の作製法を確立した。この導波路を導波路表面の物質の吸光検出に用いると、通常法に比べて約2000倍高感度であった。 2.ガラス薄板(20〜200μm)を導波層とするマルチモードの高感度スラブ光導波路を新たに開発した。 3.スラブ光導波路を流れ分析の吸光検出器に応用した。クマシ-ブリリアントブルーG-250やメチレンブルーおよび[Fe(phen)3]2+錯体等を対象に用いることにより、本検出器が溶液中の微量化学種の検出に効果的であることを実証した。 4.表面を種々のシリル化剤で化学修飾したスラブ光導波路を作製し、その導波路が物質検出に効果的であることが分かった。 5.ジメチルシリコーンで表面修飾を行った導波路を作製し、その導波路がカプリコートなどの界面活性剤を強く保持することを見いだした。これは、種々のセンサー開発の基礎となる方法である。 6.溶液中及び導波路表面に吸着した物質を同時に測定する方法を開発し、メチレンブルーの吸着挙動の解明に応用した。 7.2波長同時測定装置を試作し、導波路表面へのメチレンブルーの吸着挙動の解明に応用した。 8.CCD検出器を用いる同時スペクトル測定装置を試作した。 9.新たに半導体光位置検出器を用いる光導波路センサーの開発を行った。このセンサーは屈折率変化に対しても応答する。
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