研究課題/領域番号 |
04554025
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横川 敏雄 北海道大学, 理学部, 教授 (60000783)
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研究分担者 |
下川 繁三 北海道大学, 工学部, 助手 (70001302)
川崎 晋司 北海道大学, 理学部, 助手 (40241294)
前川 英己 北海道大学, 理学部, 助手 (60238847)
河村 雄行 北海道大学, 理学部, 助教授 (00126038)
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キーワード | 高温NMRプローブ / 高温融体 |
研究概要 |
1.本研究の目標は2000℃まで昇温可能なNMR測定用試料室の製作である。本研究の始るまでには1200℃まで昇温できるプローブを作り、B_2O_3や、Na_2O-B_2O_3混合物の融体について測定を行った。すなわち高純度アルミナ磁性体と白金発熱体を組合せた試料室を作製して来た。液体酸化物中の ^<11>BのNMRのケミカルシフトおよびスピンの緩和速度を測定し、BO_3単位の結合と、それに及ぼすアルカリの効果や粘性、超音波吸収との関係を論じた。 本年度は1800℃の達成を目的としている。けい酸塩の測定を目標としたためシリカを含まない炉材として窒化ほう素を選び試料容器とし、モリブデン線を発熱体として取り組んだ。すなわち直径2.5cm、高さ5cmの円筒の壁に沿って壁中に孔をあけ、24対のモリブデン線を上下に通してヒーターとし、検出コイルとして ^<27>AIの場合モリブデン線を8回巻いたコイルで試料を包んでプローブとした。雰囲気として少量の水素を含むN_2としている。 この条件で最近1750℃に於いて灰長石(CaAl_2Si_2O_8)の ^<27>Alのシグナルを観察することに成功した。MgAl_2O_4の ^<27>Alも1650℃で測定した。 このように本年度の目標をほぼ達成した。高温になるに伴い、コイルの検出感度が低下すること、目的元素によって検出コイル、るつぼ材の選択が著しく制限されるのが実験上の因難で2000℃の達成には更に山があると思われる。
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