研究概要 |
1.ガスクロマトグラフ/コンバッション/同位体比精密測定用質量分析計システム(GC/C/IRMSシステム)及び試料処理真空ラインシステム(石英ライン,CO_2・N_2ガス分取ライン,メタン燃焼ライン)を完成した。これらのシステムを用いて、実験室内ワーキングスタンダード(アラニン,CO_2,N_2)について2年間にわたる測定を実施し、良好な結果を得ている。 2.GC/C/IRMS法について、以下の項目の測定法の開発を行った。 (1)沼沢地から発生する気泡メタンの炭素同位体比の測定 (2)溶存全炭酸の炭素同位体比の測定 3.IRMS法により、^<13>C・^<15>Nトレーサー法を開発した。^<13>Cトレーサー法によって、琵琶湖植物プランクトンによる基礎生産速度の測定法を確立した。また、シロアリによる空中窒素固定活性の測定法を確立した。 4.微小生物の分離分取法と天然同位体自然存在比の測定 各種メッシュのプランクトンネットを用いて、琵琶湖及び諏訪湖において、動植物プランクトンの分離分取法を確立した。用いたプランクトンネットのメッシュサイズは、300,150,70,40,20μmであり、これに顕微鏡下における手によるソーティングを組み合わせた。 5.炭素・窒素自然存在比のバックグランド調査を実施した。 (1)琵琶湖 (2)バイカル湖 (3)手賀沼 (4)シロアリ生態系 (5)高等植物(サラダ菜の栽培実験)
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