研究分担者 |
西村 清和 工業技術院地質調査所, 海洋調査部, 主任研究官
安間 恵 川崎地質株式会社, 海洋調査部, 部長
土屋 洋一 千本電機株式会社, 技術部, 部長
高安 克己 島根大学, 汽水域研究センター, 教授 (00127490)
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研究概要 |
中海について前年と同一測線上で,塩分躍層のもっとも発達するとみられる時期をねらって1993年8月19日に調査を行った。ただし,大量の降雨が夏季に続いたために,塩分躍層の発達は全体に弱かった。PDR-101型測深機の受信部をさらに改造するとともに、新たにデジタル収録装置を開発し,使用した。 宍道湖については上記と同じ方法で湖底近くにわずかに塩分躍層が認められるようになった10月19日に調査を行った。この調査は2艘の舟を用いて,先行する舟で音波探査を行い,その結果を参考にしながら水質測定位置を決定し,後続する舟において塩分の鉛直分布を測定するようにした。 今年度の調査ではデジタル収録装置を開発し、従来のアナログ記録に加えてこれらを用いることによってより鮮明な記録を得ることを成功した。これらの成果はすでにラグナ1号に公表したが,汽水域の塩分躍層の観測に新しい方法を開発し,提供できることになった。また,この開発したシステムを用いて,長良川下流の塩水楔の調査を1月に行ったところ,河口堰から18Kmまで塩分が溯上している実態が確かめられた。
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