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1993 年度 実績報告書

新型焼結ダイヤモンドを用いた多アンビル型装置による超高圧発生と鉱物合成法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04554033
研究機関愛媛大学

研究代表者

入船 徹男  愛媛大学, 理学部, 助教授 (80193704)

研究分担者 安東 淳一  東京大学, 理学部, 特別研究員
八木 健彦  東京大学, 物性研究所, 助教授 (20126189)
キーワード焼結ダイヤモンド / 超高圧 / 鉱物合成 / 多アンビル型装置 / 相転移 / ADC
研究概要

本年度は昨年度におけるADCの性能評価および多アンビル型装置のフレーム、加圧制御装置の改良に基づき、以下のような実験をおこなった。尚、ADCの製造、供給が不安定であり、来年度はこれとともに他社の製品も用いて比較検討する予定である。
(1)昨年度開発したハイブリッドアンビルシステムを用いて高温発生・測温セルの改良をおこない、30GPa、1500℃領域の安定発生が可能になった。これにより超高圧下での相転移・紘物合成実験が従来より高い圧力のもと可能になった。
(2)(1)に基づき、オリピン、パイロライト、パイロープ等の鉱物およびアントル構成物質の30GPa領域での合成・相転移実験をおこなった。しかし、特に1500℃程度の実験の後、いくつかのADCアンビルにクラックが認められた。本加熱システムではヒーターに大電流(7200A)が流れるため、アンビル付近の温度も上がりクラックの原因になっている可能性もある。ランニングコストを考えると加熱システム等に更に改良を要する。
(3)上記の実験は物性研のDIA型多アンビル装置を用いておこなっている。この装置は第一段アンビルの表面アラインメントが良いがあまり一般的でない。そこで一般に普及しているMA8型のガイドブロックシステムを用いたADCのシステムテストをおこなった。このためにガイドブロックとADCアンピルの間に中間的なWCスペーサーを用いているが、現在のところ加圧途中でブローアウトが起こり、ルーチン的に使用するのは困難なようである。現在さらにこのスペーサーの形状を変えてテストを続行中である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] T.Irifune: "Phase transformations in the earth's mantle and subducting slabs:implications for their compositions,seisimc veloclty and density structures and dynamics." The Island Arc. 2. 55-71 (1993)

  • [文献書誌] T.Irifune,A.E.Ringwood: "Phase transformations in subducted oceanic crust and buoyancy relationships at depths of 600-800km in the mantle." Earth Planet.Sci.Lett.117. 101-110 (1993)

  • [文献書誌] 入舩徹男: "マントル中の相転移と物質構成" 高圧力の科学と技術. (印刷中).

  • [文献書誌] L.-G.Liu,T.P.Mernagh,T.Irifune: "High pressure Raman spectra of β-Mg_2SiO_4,MgSiO_3-ilmenite,and MgSiO_3 perovskite." J.Phys.Chem.Solid. (印刷中).

  • [文献書誌] L.-G.Liu,T.P.Mernagh,T.Irifune: "Raman spectra of high-pressure polymorphs of MgSiO_3 at various temperatures." Phys.Chem.Minerals. (印刷中).

  • [文献書誌] J.Ando,K.Fujino,T.Takeshita: "Dislocation microstructures in naturally deformed silicate garnets." Phys.Earth Planet.Inter. 80. 105-116 (1993)

  • [文献書誌] 武田弘(編)大谷栄治・入舩徹男(分担): "固体惑星物質科学の基礎的手法と応用" (株)サイエンスハウス, 216 (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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