• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

超並列顕微分光画像処理システムの実用化

研究課題

研究課題/領域番号 04555014
研究機関大阪大学

研究代表者

伊東 一良  大阪大学, 工学部, 助教授 (80113520)

研究分担者 井上 卓  大阪大学, 工学部, 助手 (40213160)
大中 幸三郎  大阪大学, 工学部, 助教授 (60127199)
キーワード分光画像 / 画像処理 / 光計測 / 高速分光 / 干渉法 / Wolf効果 / スペクトルシフト / フーリエ分光法
研究概要

本研究の本年度の目的は,原理的に最高の性能を持つ超並列分光画像システムの実用プロトタイプを試作し,実用性を実証することにあった.具体的には,
1)128×128点の空間画素数と256点のスペクトルチャネル数を持つ分光画像システムを完成させ,約1分以内に物質の識別等の処理が可能なアルゴリズムを完成させること,2)試作したシステムを用いて,分光画像計測実験を通して,ノイズ限界の理論的解析結果の検証,信頼性,処理時間等実用性の評価を行なうこと,3)相関誘起スペクトル変動(Wolf効果)の検証実験を行うことであった.
本年度の研究では,1)約50×50点の空間画素数と約40点のスペクトルチャネル数を持つ多重結像型の超並列分光画像システムを完成させ(第24回画像工学コンファレンスで発表),毎分約1800回転する物体をストロボ光源で照明し,その分光映像を計測することにより,高速移動物体の瞬時の分光映像が可能であることを実証することができた(ICO'94国際会議で発表予定).物質の識別等の処理が可能なアルゴリズムは,自己組織化ニューラルネットワークによるベクトル量子化により実現することを試みた.しかし,88×88画素,48チャネルの分光画像の処理は,2.6時間の時間が必要で,分のオーダーの処理時間は実現できなかった.
2)ノイズ限界の理論的解析結果の実験的検証については,現在,論文を投稿中である.
3)相関誘起スペクトル変動(Wolf効果)の検証実験は,これに必要な高スペクトル分解能システムを試作し,検証実験にほぼ成功している.理論解析結果を投稿準備中であり,この後,実験結果の検討と再実験とを繰り返し,然るべき論文誌に結果を投稿する予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Itoh: "ID-number recognition of X-ray films by a neural network" Computer Methods and Programming in Biomedicine. (出版予定).

  • [文献書誌] 伊東一良: "ニューロコンピューティング画像処理-汎化問題を中心として-" 日本放射線技術学会誌. 50. 79-88 (1993)

  • [文献書誌] 平井亜紀子: "レンズアレイを用いた並列多重像フーリエ分光映像法" 第24回画像工学コンファレンス論文集. 47-50 (1993)

  • [文献書誌] T.Inoue: "A self-organizing network for vector quantization of spectral images" International Journal of Optical Computing. 2. 385-396 (1991)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi