研究課題/領域番号 |
04555080
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研究機関 | 東京家政学院筑波短期大学 |
研究代表者 |
菊地 義信 東京家政学院筑波短期大学, 情報処理科, 助教授 (20091944)
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研究分担者 |
鈴木 英男 オンデックR&D(株), 所長
海老原 敏 国立がんセンター東病院, 頭頸科, 副院長
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キーワード | 喉頭癌 / スクリーニング / DSP / 音響分析 / 変動指数 / ジッター / シマー / 規格化雑音エネルギー |
研究概要 |
今年度は、昨年度製作した音声分析装置の動作試験と制御プログラムの開発、及び、音響分析プログラムの開発を行った。音声分析装置には最新の浮動小数点型のDSPを用いており、パーソナルコンピュータの一周辺装置として動作する。8月にはパーソナルコンピュータのインターフェースを含むすべてのハードウェアの動作試験を完了した。並行して、DSP側のアセンブリ言語による制御プログラム・分析プログラムの開発と、パーソナルコンピュータ側のC言語によるプログラム開発を行った。現在、DSP側のプログラムはデバッグも終了している。パーソナルコンピュータ側のプログラムの開発では、操作性の観点や今後のプログラムの流れも考慮し、マウスを用いたグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を採用した。音声分析装置のハードウェア構成とソフトウェアによる制御手順については、10月の日本音響学会で概要を発表した。 昨年度に続き、電話音声の収集を行っている。音響分析で得られる音響パラメータとして、声の周期に関する変動量、声の大きさに関する変動量、音声中に含まれる雑音量がある。これらの音響パラメータが電話回線を通すことでどのように変化するかについて10月の日本音響学会で発表した。昨年度の実績報告書でも述べたように、予想に反し、声の周期に関する変動量が電話回線を通すことで少なくなってしまう。現在、このメカニズムに関する解析やその原因を探る実験を行っている。
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