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1992 年度 実績報告書

計算機援用板曲げ方案作成システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 04555099
研究機関大阪大学

研究代表者

上田 幸雄  大阪大学, 溶接工学研究所, 教授 (30029037)

研究分担者 正岡 孝司  大阪府立大学, 工学部, 助手 (10244659)
奥本 泰久  近畿大学, 工学部, 講師 (50247962)
村川 英一  大阪大学, 溶接工学研究所, 助教授 (60166270)
冨田 康光  大阪大学, 工学部, 教授 (30029251)
キーワード線状加熱 / 板曲げ / 固有歪 / 面内歪と曲げ歪 / FEM / 技能の技術化 / 技能の継承
研究概要

造船所における曲り部材の曲げ加工の多くは線状加熱によって行われているが、曲げ加工には熟練が必要とされる。最近の熟練工の減少は、建造能力を維持するという点のみならず、技能の継承という点で重大な問題となっており、線状加熱に含まれる技能の論理的把握と定量化が緊急の課題である。
一方、線状加熱は、ガス加熱および水冷により鋼板に塑性歪(あるいは固有歪)を与え、これにより板を曲げる加工であるから、問題は、どのようや大きさの歪をどの位置に与えるか、また、所定の歪を得るための加熱条件をどのように設定するかという二つの問題に集約される。
そこで、本年度は、目的として与えられた3次元曲面を得るために必要な固有歪みを定量的に明らかにすることを目的として検討を行った。一般に、板曲げでは、面内の歪(縮み)と曲げ歪を巧みに使い分ける必要があり、これらの歪の分布を定量的に計算する方法として、板の大撓み解析のためのFEMを利用した方法を開発した。このようなFEMを用いて、理想的な椀型、鞍型、捻れ曲面さらには、現実の船体の曲り部材を対象に、これらの曲面を得るために必要な歪を具体的に計算し、歪の観点から、板曲げの問題を分析・整理した。ここで得られた結論は、これらの曲面を得るために熟練工が行う作業手順の合理性を裏打ちするものであった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上田 幸雄: "計算機支援板曲げ方案自動作成システムの開発(第2報)固有ひずみの観点から見た現場での作業手順" 日本造船学会論文集. 171. 83-93 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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