研究課題/領域番号 |
04555112
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐伯 昇 北海道大学, 工学部, 教授 (80002004)
|
研究分担者 |
後町 光夫 北海道立工業試験場, 化学技術部, 科長
三上 隆 北海道大学, 工学部, 助教授 (00002303)
志村 和紀 北海道大学, 工学部, 助手 (60187474)
上田 多門 北海道大学, 工学部, 助教授 (00151796)
角田 與史雄 北海道大学, 工学部, 教授 (60001210)
|
キーワード | FRPロッド / コンクリート桁 / PCポール / アラミドケーブル / 外ケーブル方式 / エポキシ樹脂 / 変形 / 耐力 |
研究概要 |
(1)FRPロッドによるプレストレストコンクリートの設計法:アラミドケーブルを外ケーブルとして用いたPRC桁の設計の場合、鉄筋量、プレストレス量などによって、コンクリートによる圧壊と外ケーブルの破断の2つの破壊パターンがあるが、アラミドケーブルの使用応力を安全性を考慮して破壊荷重の60%程度に制御することにより、鉄筋の降伏によりコンクリートが圧壊する靭性的破壊にすることができる。曲げ耐力は、鉄筋コンクリート桁の塑性ヒンジを考慮した変形を求め、これに対応して外ケーブルの応力を増加させる解析によって求められる。また、せん断補強鉄筋の算定も可能となる。 (2)プレストレストコンクリート部材の載荷実験および暴露実験:外ケーブル方式のPRC桁の載荷実験を行った結果、ひびわれ発生荷重、変形、耐力とも算定値にほぼ対応していること、外ケーブル方式によってRC桁を補修する場合、定着ブロックの設計が必要であるが、コーベルの設計に準じ、また、定着ブロックと桁との摩擦係数を考慮することによって、設計できることが判った。 (3)FRPマトリックスおよび接着材料の開発:FRPのマトリックスとして、エポキシ樹脂(EP)が機械的、熱的物性に優れていること、引き抜き成形が可能なファイバーの充填率が各条件下であること、引き抜き速度を各条件下で決めることが必要なこと、非接触型加熱方式によるEPとファイバーの成形品は、成形条件により2次加工ができることなどが判った。
|